布ナプキンを作ってみたいけど、ネル生地や透湿防水布をわざわざ取り寄せるのはなんだか敷居が高いなぁ。
布ナプキンが合っているかもわからないし、近くの100均でそろえた材料で簡単に作れたらお手軽ですよね。
そこで今回は、100均材料で作った布ナプキンと、その作り方をご紹介します。
もちろん全部試して、使えることは実証済みです。
(失敗もありましたが、それもこの記事の後半で!)
使い方のイメージが膨らむように、この記事で作った布ナプキンで過ごしてみた記録も公開しています。
今回は日中用の布ナプキンを作りましたが、メインで使ったダイソーさんのシャーリングタオルが定番化しているようなので、100均で夜用も作ってみました。
また、子ども服など、お下がりやメルカリに出すほどの状態でもないけど捨てるにはもったいないな・・・という布がある方は、100均よりもコストを抑えて作ることができます。
100均や古い布でも作れる布ナプキンですが、妊娠中や産後に使うには少し注意が必要です。
詳しくはこちらの記事をご覧くださいね。
それでは、100均でうまく作れた布ナプキンへどうぞ!
100均材料で作った布ナプキンの紹介
まずは、これから作り方を紹介する、布ナプキンの形や種類を見ていきましょう。
すべて日中用ですが、夜用になっても、大きさが変わるくらいなので、基本的には材料が増えるくらいです。
ひし形タイプはおりものシートがメイン
1番簡単に作れて、取り入れやすいのはひし形タイプです。
左が19cm、右が23cmです。
ひし形19㎝を使うタイミングと材料
19㎝のひし形ライナーは、主におりものシートとして使えます。
また、ホルダータイプのようにテープを付けると、汚れが落ちにくい生理の終わりに、使い捨て布ナプキンをセットできるので、用途が広がります。
見本の写真は、表裏、吸収体の3枚とも、100均の手ぬぐいを作って作りました。
23㎝のひし形タイプはホルダーにして生理の後半に
4日目ごろの、まだ経血がちょっと多めに出るときもある。
そんな時期には、23㎝の大きさがオススメです。
プレーンタイプや厚めにたたんだ使い捨て布ナプキンと合わせて使いやすい大きさです。
写真の見本は、表裏は手ぬぐいで、中はシャーリングフェイスタオルを使って作りました。
布ライナーの種類
布リフで作れるひし形ライナーは、2サイズ3種類あります。
その中でも、23㎝はライナーというより、ホルダーとしての使い方向きです。
布ナプキンが初めての方は、ライナーでもどれがいいの?と悩むこともあるかと思います。
それぞれに向いている使い方などは、下の記事へどうぞ。
メインで使えるホルダータイプ
生理の始まりからピーク越えまで、メインで使えるのがホルダータイプです。
27㎝や30㎝の型紙もありますが、100均で作るとなると、合わせるプレーンの素材にはタオルを使うことが多くなります。
ネル生地よりも分厚いタオルは、サイズが大きくなるほどモコモコになるので、日中使うサイズは25㎝くらいがオススメです。
写真のホルダーは、表裏が手ぬぐい。
中はタオルです。
吸収力のかなめになるプレーンタイプ
上の4枚はハンカチタイプ、下の1枚は4重わのなぷです。
23㎝の材料
4日目ごろに使いやすい、手ぬぐいメインの23㎝です。
上段1番右→表裏が手ぬぐい、吸収体がシャーリングフェイスタオル
下段→手ぬぐいのみの4重わのなぷ
多い日のメインになる25㎝プレーンタイプ
写真の上の左から3枚は、25㎝のハンカチタイプ。
タオルメインで多い日向きです。
上段一番左→表裏がシャーリングフェイスタオル、吸収体が手ぬぐい
上段左から2番目→表シャーリングフェイスタオル、裏と吸収体が手ぬぐい
上段左から3番目→表が手ぬぐい、裏と吸収体がシャーリングフェイスタオル
漏れ予防の補助に使える、オーバル型布ナプキン
これまで作ってきた材料の、余った部分で作れるのが、コンパクトなオーバル型の布ナプキンです。
落としやすいので上級者向けとも取れますが、慣れると軽装備で多い日の補助に使えるので便利です。
使った材料は、左2枚がフェイスタオル、右が手ぬぐいです。
手ぬぐいよりは、タオルの方が吸収力が高いのでおすすめです。
海外のサイトで見かけた布ナプキンを参考に作ってみたので、日本ではあまり見かけない形になりますが、小さい割には吸収力があり、長時間交換できない場合などの補助に向いています。
特に100均素材だけで作るとなると、透湿防水布がないので、オーバル型が使えると、漏れの不安が軽減されます。
小さいので簡単に作れ、慣れると使いやすいので、ご興味のある方は参考記事をご覧ください。
布ナプキンを作り始める前に知っておいてほしいこと
100均で作った布ナプキンをご紹介してきましたが、使ってみたいな。と思うものは見つかりましたでしょうか。
よし!布ナプキンを作ってみよう!とやる気がでてきていたら私もとても嬉しいです^^
このあと、100均でそろえた材料と作り方を紹介していきますが、その前にひとつ、知っておいてほしいことがあります。
それは、布ナプキンを作る時に見分けやすい目印を付けておいた方が、使う時に使いやすいということです。
今はまだ、ライナーだけで十分と思っていても、25㎝、27㎝、夜用と増えていくかもしれませんし、ひし形からプレーンとホルダーへと形も変わっていくかもしれません。
サイズごとに同じ生地を使えればいいのですが、100均で材料を揃えると、布は特に、同じものはもう入ってこないこともありますよね。
そんなときにも、サイズや形ごとにタグなどの印を付けておけば、いろんな色柄やサイズが混ざっていても、目当てのものをサッと見つけることができます。
100均材料では布ナプキンにはリボンをタグに使って、プレーンタイプは糸の色を変えて目印にしています。
100均でそろえた材料
メインはタオルと手ぬぐいになります。
タオルと手ぬぐい
左の写真はセリアで買った手ぬぐいとダイソーで買ったシャーリングフェイスタオルです。(写真がテカってしまったので、右側にアップの写真を載せています)
今回は手ぬぐいと組み合わせるプレーンタイプをメインにご紹介していますが、100均のハンドタオルをそのまま使うこともできます。
100均よりも厚みがほしかったので、使ったものはイオンのものですがフェイスタオルで夜用も作れます。
詳しくは後の失敗コーナーで書きますが、100均に売っている34㎝×82㎝の大きめフェイスタオルは生地が伸びてゆがみやすく扱いにくいです。
100均のフェイスタオルを使う場合はシャーリングフェイスタオル、サイズ30㎝×70㎝がおすすめです。
エコバッグは透湿防水布の代りになる?
市販の布ナプキンには、たいてい「透湿防水布」という水分は通さないけれど、蒸れにくい生地が中に使われています。
残念ながら100均には売っていないので、今回は使っていません。
ただ、代わりになるかな?と、思うものを、いくつか試しに使って布ナプキンを作り、使ってみました。
写真は、25㎝ホルダーに使った手ぬぐいと、透湿防水シートの代用になるかな?と試してみたエコバッグ(右の花柄)と巾着(青地に山の柄)です。
どちらも防水という感じはあまりなかったです・・・
試した記録は以下の記事にまとめました。
布ナプキンを留めるためのボタン
ボタンは縫いつけタイプでもワンタッチホックでも使えます。
ただ、ワンタッチホックは中にタオルを使う場合、生地が分厚くなるため、外れやすくなることもあります。
縫い代にかからないようにすると付けやすくなりますが、薄手の生地につけていても外れたことがあるので、もともと外れやすいのかもしれません。
洗濯時に、あ!ワンタッチホックがはずれてなくなってる!と思っても、だいたい相手のスナップにひっついているだけなので、またつけ直せばそのまま使えますよ。
リボンとレース
リボンはホルダーのサイズ分けをするためにタグとして使っています。
レースは、ホルダーのテープとして使用しました。
たまたまこのサイズしかなく、幅が1.5㎝ですが、1㎝くらいのものがあれば、そちらの方が私は使いやすいと感じています。
簡単な布ナプキンの作り方と詳しい作り方ページへ
型紙は全て、詳しい作り方ページからダウンロードページへ進むと無料でダウンロードしていただけます。
ひし形ライナー&ひし形ホルダー
手ぬぐい3枚
表裏に手ぬぐい+中にタオル
肌面にダブルガーゼ+中にタオル+下着側にカットクロス
ひし形ホルダーはテープが付いているだけで基本的な作り方はライナーと同じです。
生地を3枚カットして、肌側の生地にテープを付けます。
肌側と下着側の生地を中表に重ねた上に真ん中の生地を重ねて、返し口を残して周りを縫います。
肌側と下着側の生地の間から表に返し、周りを縫い、ボタンをつければ完成です。
テープ付きは手縫いでの紹介ですが、ミシンの場合は手で縫うところをミシンに置き換えてくださいね。
ホルダータイプの布ナプキンの作り方
全て手ぬぐいか、全てカットクロス
裏表に手ぬぐい+中にタオル
裏表にカットクロス+中にタオル
中にエコバッグ系を入れることも試してみましたが、使い心地はビミョーでした。
基本的な作り方はひし形と同じです。
肌面の生地にテープをつけ、必要であれば下着側の生地にタグをつけ、肌面と下着側の生地を中表にした上に吸収体代わりの布を重ねます。
3枚の布を重ねて返し口を残して縫い、表に返してステッチしてボタンをつければ完成です。
プレーンタイプの布ナプキンの作り方
手ぬぐいをダブルガーゼにしてもよいですが、100均のダブルガーゼは手芸店のものと比べてとても薄いので、吸収力は落ちると思います。
|ハンカチタイプ
表裏タオルのみ
表裏タオル+中に手ぬぐい
表と中がタオル+裏に手ぬぐい
表と中が手ぬぐい+裏にタオル3枚とも手ぬぐいは薄く、3枚タオルは分厚すぎるかなと思い、試していません。
|4重わのなぷ
手ぬぐい4枚
土台を1枚をタオルにしてもいいですね。
ハンカチタイプ
2枚または2枚+吸収体の大きさに切った布を中表に重ね、返し口を残して縫います。
表に返してステッチをすれば完成です。
4重わのなぷの作り方
あて布を中表に重ねて上下を縫い、表に返します。
土台の布の内側になる布にあて布を重ね、土台の外側になる布を表を下にして重ねます。
返し口を残して縫い、表に返してステッチをすれば完成です。
手ぬぐいがなく、タオル+ダブルガーゼなどで作る場合、100均のダブルガーゼは手芸店のものより薄いように思うので、吸収力が落ちることもあります。
その場合はロール状やオバール型を補助にして使う方が安心して使えます。
オーバル型の作り方
タオル3枚
手ぬぐい4枚
手ぬぐい+タオル
プレーンを作って余った生地で作れるのでコスパよしです。
聞きなれないオバール型ですが、なかなか便利です。
これは失敗!
100均材料で使う中で、失敗したな~と思うこともありました。
このコーナーでは、これから作られる方の失敗を防ぐためにも、失敗を公開していきます。
大き目のフェイスタオル
大きめでたくさん作れるからお得だわ!と、はじめは34㎝×82㎝のフェイスタオルを試したのですが、斜めによく伸びる生地で裁断した時にゆがみが出て、とてもあつかいにくかったので、シャーリングフェイスタオルをおすすめします。
一体型布ナプキン
使いやすさを求めて作った一体型。
シャーリングタオルでは厚みが出すぎるだろうと、ガーゼタオルのハンドタオルを吸収体に入れてみました。
そして、試した生理のピーク時。
あっという間に漏れました。
生理4日目以降くらいには使えそうですが、その時期ならハンカチ型や、人によっては大きな布を切ってたたむだけでも乗り切れます。
もっと簡単な方法で作って乗り切れるのに、工程の多い一体型をわざわざ作るのは時間や手間がもったいないですよね。
100均素材で普通に作れるし、時期によっては使えるのですが、わざわざ作るほどでもないと思うので、失敗コーナーに入れました。
まとめ
100均で色々と作ってみた布ナプキン。
夏で手ぬぐいが豊富だったことと、以前は見かけなかったシャーリングフェイスタオルがダイソーに登場したことで、よりよいものが作れました。
手ぬぐいは冬にはあまり売っていないかもしれませんが、また冬にも100均をのぞいて、よさそうな素材を見つけたら、作って試して、公開したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。c