家にある古着や古いタオル。
どんどんサイズアウトしていく子ども服など、メルカリやお下がりに回すほどでもないけど、捨てるのも忍びない服も、100均素材を少し足して手を加えれば、使える布ナプキンにアップサイクルすることができます。
今回は、当サイトの布ナプキンの作り方を元に、家にあったいらない布で布ナプキンを作ってみました。
確かにTシャツなどは、ネル生地よりも吸収力は落ちますが、タオルを使ったり、ナプキンの組み合わせ方など、工夫次第で多い日にも十分対応できます。
どのくらいの交換頻度でどうやって使うのかな?本当にちゃんと使える物が作れるのかな?という方はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
古いTシャツやタオルで作れる!アップサイクル布ナプキン
写真は全て、古くなったタオルや小さくなった子ども服などのいらない布から作った布ナプキンです。綿素材で肌触りが良いものなら、だいたいはアップサイクルすることができます。
それでも、これはちょっと・・・というものもあるので、今回使った素材の紹介の後、まず、外したほうがよいもの、おすすめの形へと進みます。
今回使った素材
- 綿100%のTシャツ
- 綿100%のデニム地のズボン
- ガーゼパジャマ
- キルティングパジャマ
- フリースのハイネック
- 古いタオル
- ホルダー用のテープ(100均のレース)
- スナップボタン(サンコッコーのプラスナップ)
テープやスナップボタンはあるもので大丈夫です。
アップサイクル布ナプキンに向いていない形と素材
当サイトではいろいろな形の布ナプキンの作り方をご紹介していますが、一体型や3D・立体型布ナプキンは、ネル生地など、厚みがあまりなく吸収力の高いネルなどの生地が合っているので、薄手か厚手に偏りやすいアップサイクル布ナプキンにはあまり向いていません。
素材については、セーターなどの毛糸やサテンのようなつるつるした生地、レース生地、ジーンズなどは試してみたことはないのですが、向いていないと思います。
この記事では、ほとんどが綿100%の素材を使っています。
それでは、アップサイクル布ナプキンに向いている形と素材へすすみます。
アップサイクルに向いている布ナプキンの形
ひし形
手縫いでも作れるひし形ライナーやひし形のホルダーは初めての方でも作りやすいです。
おりもの専用に使う場合はテープはなしでもいいですが、テープ付きでも普通のおりものシートとしてお使いいただけます。
テープ付きは、ライナーとしてはもちろん、生理の終わりごろに小さめのハンカチタイプをセットしたり、古着を切った使い捨て布ナプキンをセットしたりと、使い道が多いです。
ひし形に向いている素材
おりものシートとして使うことも考えると、肌面は綿100%の素材がいいですね。
下着側の生地であれば、綿とポリエステルなどが混ざっていても大丈夫ですが、ポリエステルなどが入っているもので、ツルツルした素材は滑りやすく、ズレる原因になるのでやめておいた方がいいです。
デリケートな部分に直接触れるため、あまりバリバリとした硬い肌触りの生地や、でこぼこした生地などは避けた方がよいです。
ホルダータイプ
ハンカチタイプやプレーンタイプをセットして使うホルダータイプです。
今回のテープは100均で購入したレースです。
ホルダータイプに向いている素材
直接肌に当たることがないので、ハリのあるシャツやデニム風の生地などでも使えますが、あまり厚くなると縫いにくくなるので、しっかりした生地を下着側に使う場合は、肌面や内側には普通の生地を合わせるなど、調整してください。
プレーンタイプ
手作りでプレーンタイプを作る時には、ネル生地にブランケットステッチをすることが多いですが、アップサイクル布ナプキンでは素材が様々なため、切り口が表に出ない縫い方で作ることがおすすめです。
左・古いタオル×Tシャツで作った吸収体入りのハンカチタイプ
真ん中・タオル地のTシャツ×Tシャツで作ったハンカチタイプ
一番右・ガーゼパジャマから作った4重のわのなぷタイプのプレーン布ナプキンです。
プレーンタイプに向いている素材
多い日用にはタオルとTシャツやトレーナーとTシャツなどが向いています。私はポリエステルが入ったものはあまり使いませんが、表面が綿100%で中綿がポリエステル100%のユニクロのキッズパジャマも吸収力がありました。
タオルやトレーナーは厚みがあるため、それだけを重ねるよりは、Tシャツなど少し薄手の生地を合わせる方が、縫いやすく使いやすくなります。
オバール型
膣口に当てて使うタイプの布ナプキンです。
Tシャツ4~5枚でも、吸収力アップの補助に使えるのでおすすめですが、古いタオルで作るとより安心感が増します。
市販されているものもほとんどないので、聞きなれないかと思いますが、詳しい使い方は写真下のリンク先の記事をご覧ください。
アップサイクル布ナプキンの使い方
一般的な布ナプキンに使われているネル生地よりも薄手になりがちなアップサイクル布ナプキンですが、Tシャツがメインでも、2種類の素材を組み合わせたり、補助的にロール状にしたハンカチタイプやオバール型布ナプキンを組み合わせるなどの工夫で、多い日でも使うことができます。
写真の左側は、タオル1枚とTシャツ2枚の吸収体入りハンカチタイプを3つ折りにした上に、全てTシャツで作った吸収体入りハンカチタイプをクルクル巻いてセットしています。
右側はトレーナー1枚とTシャツ2枚の吸収体入りハンカチタイプに古いタオル3枚で作ったオバールタイプをセットしています。
アップサイクル布ナプキンを作る時のヒント
見分け方
写真はホルダータイプやひし形タイプの布ナプキンです。
アップサイクル布ナプキンは、素材に統一感がなくなりがちなため、畳んでしまうと、ひし形なのか何㎝のホルダーなのかが見た目で分かりにくくなりますよね。
見分けやすくするために、右側の100均で買ったリボンをサイズごとに色分けしてタグとして付けました。
紫が25㎝ホルダー、水色が27㎝、ピンクが23㎝ひし形ホルダー。一番右下のものだけは、家に合ったリネンテープですが、19㎝ひし形ホルダーです。
ホルダーだけでなくプレーンも色分けしておくと、より分かりやすくなります。
リボンは4㎝に切って半分に折ったものをタグとして使っていますが、肌に当たって気になる方は、もう少し短くするか、羽の外側に折って浮いてこないように縫ってもよいと思います。
使えそうにない部分の使い方
一番右のTシャツはプリント面がつるつるとしていて、真ん中はビシューがたくさんついていて、左は子どもの長袖です。
どれも、アップサイクルには向いていない感じがしますが、飾りなどが付いているものは、その面を内側にして畳み、袖は適当な大きさにたたんで、使い捨て布ナプキンにして生理の後半に使えます。
生地の裏表や色
先ほど、トレーナー生地のザラザラした面が肌側にこないようにしてくださいと書きましたが、悩ましいのが表は柄で中が無地のTシャツなどです。
経血の状態をチェックしたい場合のプレーンタイプには、柄物の場合などでも服の内側(柄のない方)が仕上がったときの外側になるように作った方がよいと思いますが、内側がザラザラの場合は、柄面が外側になるようにした方がいいと思います。
逆にホルダータイプの外側などは、柄があった方が可愛いので、服の柄を生かして作るとテンションも上がりますね。
どっちを外側にするか、作るものや素材によって変わってきますが、ザラザラや凸凹が肌面に当たると痛い。以外は多少裏表が思った面と違っていても大丈夫です。でも、
アップサイクル布ナプキンの作例
ここからは、実際にどんなものから作っていったのかを写真付きでご紹介します。
長くなってきたので、写真を見ていただくだけでも、あ、これからこれができたのね、ということはわかっていただけるので、流し読みでも大丈夫です。
多い日の夜用は、古いタオルを使えばできるとは思うのですが、まだ試していないので、主に日中とピーク以降の夜に使えるものになります。
ハンカチタイプ
1日目~3日目くらいまでは吸収体入りがおすすめです。
一番左だけは元の写真を撮り忘れたのですが、表裏が肌着で、吸収体がガーゼのパジャマから取っています。
この中で一番薄手ですが、ロール状にして使ったら、以外と吸収力がありました。
他の素材も100均材料で作るよりは、しっかりしたものができました。
残りの素材は写真の下へ続きます。
上の写真の1番右は、パーカーを外側、吸収体と、もう1面の外側はTシャツです。
(TシャツのLOVEの部分はアップリケのようになっているので、使っていません)
右から2番目と3番目は1面がタオル、もう1面と吸収体がTシャツ。
左から2番目は、ポリエステルが入っているキルティングパジャマ(外は綿100%、中綿がポリエステル100%)を柄面を内側にして両面に使い、吸収体にTシャツ(背中側)です。
ホルダータイプ
ホルダーは1日目~3日目ごろまで主に使っています。
ホルダーは基本的に3枚で作りました。上の写真の左側はTシャツ2枚(うさぎが切れてしまうので、柄面は内側にしました)と肌面にチェックのガーゼパジャマ。
右側は外側はデニム風ズボンに肌面と内側はTシャツです。
ひし形とわのなぷ型
生理の中盤はひし形タイプに4重わのなぷ型プレーンで過ごせる場合も多いと思います。
上の写真のものは、ホルダーとわのなぷは23㎝です。
ホルダーは下の写真の左側ピンクのフリースを肌面に使い、外側と中にはTシャツを使っています。
4重わのなぷ型は、ガーゼパジャマです。
どれも特に表裏が変わらないので、あまり考えずに作れました。
私の場合は4日目ごろに使います。
ひし形と小さめのハンカチタイプ
5日目以降は、19㎝ひし形ホルダーに、ハンカチタイプや使い捨てをセットします。
上の写真は下のタオル地Tシャツと普通のTシャツ(背中側)や、ダブルガーゼで作ったトッポンチーノカバーを使って作りました。
ホルダーは3枚、ハンカチは2枚で作っています。
シーツから作ったハンカチタイプ・ちょっと失敗
タオル地のボックスシーツを使ってハンカチタイプを作るところです。
適当な大きさに切って、半分に畳んで縫うのですが、適当すぎてちょっと使いにくい大きさになってしまいました。
半分にたたんで、返し口を残して縫った後、表に返して周りを一周縫って完成!
カンタン簡単、とサクサク作って仕上がったものが一番左です。
パッと見ると大丈夫そうなのですが、縦に折ると2つ折りになってしまって少し頼りない、横に折ると、3つ折りになるのですが19㎝ホルダーにセットするには小さくてしっかりテープまで届かないという、残念な結果に・・・
シーツからハンカチタイプ・こうすれば大丈夫
ボックスタイプのシーツの場合、布団にひっかける部分(水色の部分)をカットして、長方形の大きな布(黄色)にします。
普通のシーツの場合もファスナー部分を取るなどして、長方形にします。
だいたい四角になっていれば大丈夫です!
このままだと大きすぎるので、半分か1/4ほどにカットします。
その生地をまた畳んでいきます
何回か畳むと、小さな四角が何重にもなった状態になります。その四角が1枚の大きさになるので、その大きさをちょっと測ってみて、目安の大きさに近ければ、ハサミを入れてもOK!
縦から畳むか、横から畳むかで小さな四角の大きさが変わってくるので、ちょっと小さすぎるかも、というときは、畳み方を変えて試してみてください。
上の小さな四角の大きさはだいたい、ホルダーの長さ×(ホルダーの幅×6)くらいか、(ホルダーの長さ×2)×(ホルダーの幅×3)くらいになるようにすると、使いやすいものができますが、ぴったりになることのほうが珍しいと思います。
小さめよりは、目安の大きさよりも大き目になるようにすると、使いやすい大きさのものがたくさん作れます。
まとめ
家にある布でも、しっかりした布ナプキンはできました。
今回の記事が、古着で布ナプキンを作りたい方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!