ハンカチタイプの布ナプキンは、洗濯して干していても布ナプキンだと分かりにくくていいという感想を、いろんなところで見かけます。
また、ネル生地をブランケットステッチで縫う時間がない方もミシンでサクサク作れるし、古着などを使って生理の終わりかけに使えば、落ちにくい汚れが残っても、数回で気兼ねなく新しいものにも交換できて経済的かつ楽ですよね。
今回は、そんなハンカチタイプの布ナプキンを作っていきます。
このページで作れるハンカチタイプの布ナプキンはどんなもの?
当サイトで作ることができるプレーンタイプの布ナプキン
当サイトで作れるプレーンタイプの布ナプキンは、真ん中が開いている[わのなぷ型]と、2枚の布を縫い合わせた[ハンカチ型]の2種類。
それぞれ2パターンずつあり、合計4パターンのプレーンを作ることができます。
それぞれの形や素材の使い分けや作り分けなどの参考にもしていただける内容になっていますので、ご興味のある方は合わせてご覧ください。
このページではハンカチ型プレーンタイプの布ナプキン2パターンの作り方をご紹介します。
布2枚を合わせた吸収体なしのハンカチタイプの布ナプキンと、中に本体よりも少し小さめの吸収体を中に縫いこんだ、3枚仕立ての吸収体入りハンカチタイプの布ナプキンを作ることができます。
サイズは、当サイトで作ることができる19㎝・23㎝のテープ付きひし形ライナーや23㎝~40㎝までのホルダータイプに合わせて、3つ折りにして使う仕様になっています。
使用ホルダー | ハンカチタイプの大きさ(縦×横) |
---|---|
19cm | 18×20 |
23cm | 22×22 |
25cm | 24×22 |
27㎝ | 26×23 |
30cm | 29×24 |
33cm | 32×24 |
36cm | 35×27 |
40cm | 39×30 |
ハンカチタイプの布ナプキンはどんな生地で作る?
ハンカチタイプの布ナプキンは、ガーゼなど薄手の生地で作れば、生理のおわりかけを手軽に過ごせますし、ネル生地やタオル地と薄手の生地を合わせれば、薄めのハンカチタイプをロール状にしたものやオバール型の補助的な布ナプキンと合わせて多い日にも使っていただけます。
大きさは多少変わっても大丈夫なので、古着などをアップサイクルするにも向いています。
デリケートゾーンに使用するものなので、綿素材で肌当たりのよい素材であれば、どんな生地でも作りやすい形になります。
型紙のダウンロード
ハンカチタイプの布ナプキンは長方形なので、本体の型紙はありません。
もし、何枚も作る場合などは、クリアファイルや紙などに定規で型を取り、型紙にすると時間の短縮になります。
こちらでは、カーブの丸みを統一できるように、カーブの型紙のみをご用意しています。
必要な長方形を書いた後、お好みのカーブを角に当てて写せば、統一された丸みのプレーンタイプができます。
今回は、吸収体なしVer.ではコーナーに丸みをつけ、吸収体ありVer.では、角は四角のままで作っていますので、それぞれの作り方をご覧ください。
ハンカチタイプの布ナプキンの作り方|吸収体なしVer.
布を2枚重ねたハンカチ型のプレーンタイプの布ナプキンの作り方です。
今回はミュッターさんの接結ニット生地を使って、19㎝のひし形タイプに合うハンカチタイプを作っていきます。
ハンカチ型プレーンタイプの布ナプキンのサイズ一覧
サイズは縫い代1㎝込みになっているため、下のサイズのまま裁断してお作りいただけます。
2枚裁断して1枚のハンカチタイプを作ります。
ホルダーのサイズ | 縦○○㎝×横○○㎝(縫い代込み) |
---|---|
19cm | 20×22 |
23cm | 24×24 |
25cm | 26×24 |
27cm | 28×25 |
30cm | 31×26 |
33cm | 34×26 |
36cm | 37×29 |
40cm | 41×32 |
布を裁断し、印をつけていきます
生地を2枚裁断します。
コーナーを丸くする場合は、型紙を使って印をつけてカットします。
初心者の方でミシンの針板を使って縫うのがむつかしい場合や手縫いの時は、直線部分に定規を当てて1㎝の縫い代を書き、コーナーの型紙を内側の線で切り取り、角の縫い線を記入してください。
今回、返し口は8㎝にしています。
縫っていきます
返し口を残して縫い、カーブに切り込みを入れていきます。
縫い代を割りますが、面倒な場合は返し口部分のみで大丈夫です。
返し口から表に返し、端から2~3㎜のところをグルっと一周、ステッチして完成です。
ハンカチタイプの布ナプキンの作り方|吸収体入りVer.
吸収体が中に入ったタイプのハンカチタイプのプレーン布ナプキンを作っていきます。
全てネルでも、素材を変えても作れます。
素材を変えて作る時の参考になるように、今回は肌面にミュッターさんのニット生地、間にパイル地の吸収体、下着側はミュッターさんのネル生地、という設定で作っていきます。
吸収体入りハンカチタイプのサイズ表
縫い代1㎝込みのサイズ表になっているため、こちらの大きさで裁断していただければそのまま作れます。
表裏各1枚の計2枚+吸収体1枚で作っていきます
ホルダーのサイズ | 表裏のサイズ(縦○cm×横○cm) | 吸収体のサイズ(縦○cm×横○cm) |
---|---|---|
19cm | 20×22 | 10×22 |
23cm | 24×24 | 12×24 |
25cm | 26×24 | 14×24 |
27cm | 28×25 | 16×25 |
30cm | 31×26 | 19×26 |
33cm | 34×26 | 22×26 |
36cm | 37×29 | 25×29 |
40cm | 41×32 | 28×32 |
裁断していきます
サイズ表のとおりに裁断していきます。
写真は仕上がったときの生地の並び方になります。わのなぷタイプと違って、吸収体は中に縫いこまれているため、表からは普通のハンカチのようになっています。
今回は表裏にミュッターさんのニット生地とネル生地、吸収体は厚手タイプのパイル生地です。
家にあるタオルでも代用できますが、百均のものなど薄いタオルは吸収力が落ちますのでご注意ください。
カーブに丸みを付けたい場合
型紙の好きなコーナーを角に合わせて、丸みを写し、カットしてください。
印をつけて重ねます
下着側の生地と吸収体に印をつけていきます。
場所は、縦の長さを半分に折った場所になります。
今回は、パイル地のタオル面がニット生地の下にくるようにするので、下着側の生地(ネル生地)と、吸収体(パイル地)の表面の縦の長さの半分のところになります。
プレーンタイプは折りたたみ直して使うことも多いので、裏表はあまりこだわらなくても大丈夫ですが、表裏がある生地の場合、はじめに使う面により吸収力が高い方を持ってこれるような順番にしています。
必要な場合は縫い線を記入します
定規の1㎝部分を端に合わせて縫い線を記入します。
今回、角は直角にしていますが、コーナーの型紙を使う場合は吸収体なしのハンカチタイプをご覧ください。
返し口は10㎝ほどあれば十分です。
縫っていきます
返し口を残して縫っていきます。
縫い代をカットします
横の縫い代が3枚と分厚くなっているため、縫い代を5㎜ほど残し、カットします。
また、角も切り落としておきます。
コーナーを丸くしている場合は、角に切り込み線を入れてください
縫い代を割って表に返します。
アイロンで縫い代を割って表に返します。
面倒な時は、返し口部分のみがしっかり割れていれば大丈夫です。
周りを一周縫って完成です
アイロンで形を整えた後、端から2~3㎜の部分をグルっと一周縫って、完成です
まとめ
ハンカチタイプは素材次第で、しっかり吸収にも、補助的にも作れるとっても便利な形です。
たたみ直し方や組み合わせ方などもいろいろと工夫しやすい形です。
多い日にも少ない日にも、たくさん使っていただけるものができれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!