「初めて布ナプキンを作ってみたいのだけど、どんな生地がいいんだろう?」
慣れている方なら家にある生地を組み合わせて楽しめるところでも、手作り初心者の方には、悩みどころかもしれない生地の組み合わせ。
今回のテーマはおりものシートの生地選びです。
肌面・真ん中・下着側に向いている生地や、組み合わせ例をお伝えします。
おりものシート|肌面の生地の選び方
肌面の生地は、一番デリケートな部分に当たるため、綿100%で肌触りの良い生地が向いています。
紹介した生地以外でも、古着のTシャツなども使えますよ。
おすすめの素材
布マスクを作って余っている方も多いのではないでしょうか?
淡い色も多くあり、生成っぽい色が多くなりがちな肌面の生地に、色物が使いやすい素材でもあります。
おりものの状態を確認する時に色を見ることも多いですが、生成や白っぽい素材だとよくわからないな・・・となることも多いですよね。
あまり濃い色や、不正出血と間違えやすい色は外した方がいいですが、薄いラベンダー色のダブルガーゼを肌面に使っている時は、おりものの色がよく見えました。
mymamaさんのダブルガーゼは1m500円以下(2021年12月)なので、とってもお値打ちです。
1M単位 国産 ダブルガーゼ 全11色 《手作り工房mymama 》
色々な生地を試してきて、肌触りが一番よかったと思ったのは、ジュランジェさんのオーガニックニットです。
本家のライナーでも使われている素材ですね。
しばらく使っていても、やわらかいままなので、いい状態で長く使える素材です。
気になるところがある素材
タオルとネルも肌面に使えるのですが、長く使っている間に気になる部分もあったので、参考のために記載しておきますね。
布ナプキンといえば。
というくらい、よくおすすめされる生地ですよね。
使い始めのころは気にならないのですが、ネル生地は何回も洗っている間に、柔らかいオーガニックコットンネルでも、少しずつ固くなってきます。
経血が出る生理期と違って、水分で柔らかくなるということがない時期に使うおりものシート。
つけてしまえば私はあまり気にならないのですが、気になる方は気になるかもしれません。
そうなってきた頃が交換時期なのかな、とも思うのですが、私はついもう少し・・・と使ってしまいます。
種類にもよるのですが、タオルは生地の表面が下の図のようになっているものが多いです。
サラッとした水分ならいいのですが、おりものって時期によってはそうではないこともありますよね。
その少し粘り気があるおりものがタオルのループ(イラストのクルクルしている部分)に絡まると、手洗いでもすぐにスッキリしないこともあります。
タオルによってループの長さは違うのですが、ループが長いほど汚れが潜りやすく、また、洗濯時などに引っかかって糸が出てきたりするので、そのあたりが気になる方は他の素材をおすすめします。
おりものシート|真ん中の生地(吸収体)の選び方
真ん中は吸収力を調整する要の部分になりますが、基本はおりもの用なので、高い吸収力がなくても大丈夫。
比較的どんな生地でも対応できますが、肌面と外側(下着側)の生地をねこ足ニットとローン生地など、柔らかい組み合わせにした場合は、ダブルガーゼなどよりも、しっかりめの生地を入れた方がバランスが良いように思います。
1番、真ん中の生地に使いやすいのはネル素材です。
吸収体入りのおりものシートの吸収体でも、基本のライナーの真ん中に使うのでも、扱いやすいのでおすすめです。
綿100% 無漂白ネル 両面起毛 幅:約92cm ジュランジェ
普通のタオルではなく、生地屋さんで売っているパイル地はタオルと違って片面のみループがあるので、厚みもそれほどなく、吸収体にも使いやすいです。
ただ、吸収スピードが速いので、尿漏れ対策など、そこそこの吸収力が欲しい時には、吸収スピードがゆっくりなネルや透湿防水布と組み合わせる方がいいですね。
パイル地は薄手と厚手がありますが、おりものシートだけなら薄手で十分です。
布ナプキンの吸収体に1枚足したい場合や、尿モレ対策などには厚手が向いていますが、あまり枚数を増やすと縫いにくくなるので、ご注意くださいね。
ベビー用品や肌着などにおすすめ薄手のタオル生地・パイル生地<無地>全5色
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おりものシート|外側(下着側)の生地の選び方
せっかく作るのだから、一番目に付く外側の生地は、お気に入りのかわいい生地で作りたいですね。
かわいいカットクロスはもちろん、Tシャツやシャツなどの古着でも大丈夫です。
お子様のお気に入りだったサイズアウトした服をリメイクすると、いい思い出にもなりますね。
おすすめの生地
肌面ではないので、多少ポリエステルなどが入っていても大丈夫です。
薄手~普通といってもどのくらい?という方には、デコレクションズさんのはぎれセットが使いやすいです。
色々なタイプにまとめられた生地が17枚入りで¥1210(2021年12月時点)のはぎれセットは、可愛い生地がいっぱい。
内容を見て、これは余りそうじゃない?と思う無地のオックス生地も、無地生地を肌面にして柄生地を下着側に持ってくれば、25㎝のホルダーに。
ホルダーはちょっと厚地の生地が入っている方が安定するので、使いやすくなりますよ。
このハギレセット1つで、生理の中盤から後半、おりものシートまで幅広く作れます。
デコレクションズさんのはぎれセット
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少し気をつけたい素材
ベビー服を作るような柔らかいスムースニット生地は、初めはやわらかくていいのですが、伸びてきているのか、全体的にゆるーくなってきたので、個人的には失敗だったかな、と思いました。
ただ、肌面もジュランジェさんのオーガニックニットでニット×ニットがよくなかったのかもしれないので、また他の素材との組み合わせも試してみたいです。
ポリエステルが多いものなどで、表面がツルツルしている素材は、下着と重ねたときに滑りやすくズレの原因になるので、おすすめできません。
帆布やキャンバス地などは、厚手すぎてゴワゴワになってしまいます。
表に返す作業も、生地が固いとやりにくいので、外した方がいいと思います。
ひし形ライナーの生地の組み合わせ例
ここからは、生地の組み合わせ例のご紹介になります。
組み合わせはいくつもあるので、気になりつつ試せていない組み合わせもありますが、試したものから順に追記していきますね。
好み別に選べるように、柔らかい系と、しっかりめ系の組み合わせに分けてご紹介していきます。
使用前に写真を撮っておいたものは写真を載せていますが、ないものは文章だけになります。
柔らか系の生地の組み合わせ
柔らかい生地の組み合わせは、なんといってもその肌触りの良さです。
ただ、柔らかいせいか、ズレたりクルクルと回ったりすることもあるのが少し難点です。
気になる場合は、ボタンを止めると折り目になるラインにミシンステッチをすると、改善されるので、一度お試しくださいね。
肌面:ジュランジェさんのオーガニックニット
真ん中:ネル生地
下着側:リバティのローン生地
リバティでテンションが上がる方にはうれしい組み合わせですね。
3枚ともWガーゼ。
クシャクシャっとなりやすいので、見た目がちょっと・・・と思われる方もいるかもしれません。
でも、柔らかくて気持ちがいいです。
しっかりめ系の生地の組み合わせ
しっかりめといっても、ゴツゴツにはならないのでご安心くださいね。
肌面:ダブルガーゼ
真ん中:ネル
下着側:デコレクションズさんの綿100%生地
肌面:ジュランジェさんのオーガニックニット(ねこ足)
真ん中:ネル
下着側:デコレクションズさんの綿100%生地
こちらも安定の使い心地です。
だんだん使わなくなっていった組み合わせ
肌面:ジュランジェさんのオーガニックニット(ねこ足ニット)
真ん中:ネル
下着側:スムースニット
作りたての頃は、肌着がナプキンになったような柔らかさで、とても気に入ってました。
ただ、ニット×ニットで延びてきたのか、うねりが出てきて、見た目が今一つ。
その上、延びのせいか、だんだんゆるゆるになり、ズレやすくなってきたので、他の生地で作ったものよりも早くに引退しました。
ひとつひとつだと、安定した生地で良いのですが、ちょっとしっかり目が集まりすぎて、しばらく使っていても固さが抜けないので、あまり出番がなくなってきました。
肌面:さらし
真ん中:ネル
下着側:ネスホームさんの生地
コスパ良し
100均や、古着からも作ることができるので、節約したい方には、以下の記事がおすすめです。
まとめ
生地の組み合わせはたくさんあり、好みもそれぞれなので、しっくりくる組み合わせを探すのも、ハンドメイドの楽しみですよね。
かわいいライナーを作る、参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。