手作り布ナプキンのスナップボタン。種類と付け方

手作り布ナプキンの材料
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布ナプキンだけでなく、ちょっとしたときに必要になるスナップボタン。

おなじみの縫い付けタイプや、器具を使って留めるタイプなどがあります。

そんなスナップボタンの種類とつけ方をご紹介していきます。

今まさに作っている途中!という方は、目次からお使いになるボタンのページへお進みくださいね。

プラスナップがうまくはまらない!など、失敗した時の対処にお悩みの方は、下の記事がお役に立てると思います!

ボタンについては大きさや一組あたりの価格を記載していますが、価格は変動することもあるかと思いますので、ご購入時には改めてご確認ください。
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スナップボタンの種類

パチンとはまるスナップボタンには、大きく分けて2種類あります。

  1. 手や機械などを使ってはめ込むプラスナップ
  2. 手で縫い付けるスナップボタン

詳しくはこのあとそれぞれのスナップボタンのコーナーに記載していきますが、この2つのスナップボタンの大きな違いは下の2点です。

1.取り付けに必要な道具が違う

スナップボタンはハンディプレスや卓上プレスという器械が必要なことが多いです。

ただ、100均では器械のいらないプラスナップも売られていますね。

縫いつけタイプは、針と糸があれば必要になります。

2.やり直しができるかどうか

大きな違いはやり直しがどの程度きくかになります。

プラスナップのやりなおし

プラスナップを取りつけたものの、ボタン同士がうまくはまらないときがあります。

このようにボタンの取り付けそのものがうまくいかなかった場合は、一度外して同じ場所につけ直すことはできます。

ただ、プラスナップは穴を開けて取りつけるので、つける位置を間違えた!など、取り付け場所そのものをずらして、やり直すということはできません。

ボタンで隠れる範囲なら、穴を開け直してはめることはできますが、大体の場合は穴が大きくなるので、強度が落ちてしまいます。

そのため、つける場所は一発勝負になります。

縫いつけタイプのやり直し

縫いつけタイプは、はずしてまた、縫いつけるだけなので、やり直しは可能です。

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縫いつけタイプのスナップボタンの種類

縫いつけるタイプのスナップボタンと聞いて一番に思い出すのが金属タイプのスナップボタンだとを思いますが、プラスチックのタイプと2種類あります。

金属タイプのスナップボタン

写真はダイソーのスナップボタンです。大きさは10㎜で15組入り110円。1組あたり約8円です。

メリット

  • そこそこの数が入っているものが百均でも売っていて価格がお手軽で手に入りやすい。
  • ボタンの付け位置が気に入らなかった場合でもやり直すことが可能
  • 生地の厚みを選ばない
  • はずしやすい。プラスナップよりもボタンのくっつき具合が弱めといえば弱めなのですが、自然に外れるほどでもなく、かつ外すときに少しの力ではずれるので楽です。

デメリット

  • 手で縫い付けるので、器具を使って取り付けるよりは、手間がかかる。
  • 金属アレルギーの方は使えない

耐久性

  • 布ナプキンは浸け置きなどをするので金属は錆びてこないか気になるところですが、10年前に手芸屋さんで買ったスナップボタン(こちらのタイプの黒バージョン)は、大丈夫でした。

縫い付けできるプラスチックのスナップボタン

布ナプキンの資材を取り扱っているジュランジェさんや和みの風さんでも取り扱っている縫い付けタイプのプラスナップです。

ジュランジェさんのプラスチックホックは大きさ約8㎜。16個入り(8組入り??)(購入してみたら16組でした!!)で330円。(1組約21円)

和みの風さんの手縫い用スナップは大きさ約8.6㎜で1組22円です。

写真は茶色い方がジュランジェさん、白い方が和みの風さんのスナップボタンです。

2種類の縫いつけタイプのプラスナップ

二つとも形はほぼ同じです。

凹のボタンは裏表がなく、どちらの面でも凸ボタンとハマります。

和みの風さんは、凸凹どちらかひとつずつでも購入できるので、大き目の羽をショーツ幅に合わせるボタンを付けたい時などに便利ですね。

メリット

  • 金属アレルギーでも使える
  • ボタンの付け位置が気に入らなかった場合でもやり直すことが可能
  • 百均よりは少し価格が上がるが、器具とセットでスナップボタンを買うよりは初期費用がかからない。
  • 手で縫い付けるので、器具を使って取り付けるよりは、手間がかかる。

耐久性

まだ長い期間使ったことがないので耐久性はわからないのですが、糸がほつれて取れた、という場合以外は特に壊れそうな感じはありません。

ただ、小さいからか、はめるときに少しだけ、どこだ?と手間取ることがあるので、特に理由がない場合は、もう少し大きなタイプの方が使いやすいと思います。

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はめ込みタイプのプラスナップの種類

赤ちゃんの肌着や布ナプキンでよく使われているプラスナップはこのタイプが多いですよね。

布ナプキンでは9㎜ほどのタイプが使われていることが多いようです。

器具を使うものも、手で取り付けるもの、どちらも目打ちで生地に穴を開けて取り付けます。

手で付けられるプラスナップ(ワンタッチプラスナップ)

ワンタッチプラスナップと呼ばれる器具のいらないタイプのプラスナップです。

写真はMYmamaさんの10㎜らくちんプラスナップです。

大きさは10㎜と13㎜の2種類。価格は10組299円。1組当たり約30円

ダイソーさんは大きさが13㎜4組110円。1組当たり約28円です。

メリット

  • 器具を使わずにかんたんに取り付けられる
  • 金属アレルギーの方も使える
  • 縫う手間がなく、手軽に付けられる
  • 百均のダイソーやセリアでも売っている

デメリット

  • 普通のプラスナップと比べると少し高い
  • 器具でかしめるタイプよりは耐久性は弱い
  • 取り付けができる生地に制限がある(MY mamaさん、らくちんプラスナップの場合、圧縮して0.8㎜~1.6㎜まで使えて、×薄地△普通地●厚地×特厚地。となっています。)
  • 穴を開けるのでやり直しがしにくい。ボタンで隠れる範囲ではめ込む前なら、もうちょっと隣に・・・と、ずらすことはできますが、基本的にはやり直しはできないと思っていた方がよいかと思います。
  • はずすときに注意が必要

ハンドタオル2枚を使ったライナーにダイソーさんのワンタッチプラスナップを使ったら厚みに無理があったようではずれてしまいました。

また、Mymamaさんのワンタッチプラスナップも、それほど分厚くないホルダータイプのナプキンに使っていたのですが、ボタンを外したときに凹側が凸側について行ってしまいました。

外して、もう一度つけ直したら元通りに装着できましたが、はずれた2回ともが、凹が凸について行ってはずれていました。

そのため、ボタンをはずすときには、ボタンそのものを持って外すようにすればはずれにくいかな、と思います。

器具を使って付けるプラスナップ

プラスナップをつける器具には卓上タイプと

ハンディプレスがあります。

私が使っているのは、このハンディタイプです。

上記のリンクから今、一番価格が低いのは送料込み1711円

卓上タイプはAmazonの2600円が送料無料です。

 

器具を使って止めるタイプのプラスナップは大きさが9㎜と13㎜で、MY mamaさんでの価格はサンコッコープラスナップ9㎜20組入り356円(1組当たり約18円)サンコッコープラスナップ 13㎜が12組入り356円(1組当たり約30円)です。

和みの風さんのプラスナップはスターターセット4950円に送料700円と他のものより高くなりますが、スナップボタンがバラで買えるので、サイズごとにスナップの色を変えて見やすくしたりもできるなぁと思いました。

メリット

  • 市販品のような仕上がりになる。
  • 金属アレルギーの方でも使える
  • 縫うよりも手早くつけられる

デメリット

  • 取付器具の初期費用がかかる
  • 失敗してもはずすことはできるが、穴を開けるので大きなやり直しができない。
  • 生地の厚みに制限がある(サンコッコー9㎜では取り付け可能な生地の厚みは圧縮して約0.8㎜)

プラスナップを取り付ける生地の厚みについて

プラスナップが対応できる厚みは手で付けるタイプも、器具で取り付けるタイプもだいたい同じです。

手で取り付けるタイプのプラスナップ

手で取り付けるタイプのMY mamaさん、らくちんプラスナップ
圧縮して0.8㎜~1.6㎜まで使えて、×薄地△普通地●厚地×特厚地

プレス機で取り付けるタイプのプラスナップ

サンコッコーさんのプラスナップ
9ミリ:圧縮して約0.8ミリまで
13ミリ:圧縮して約1.5ミリまで

生地が厚い場合

布ナプキンの場合は、分厚くて困ることはあまりないですが、生地がぶ厚すぎると、取り付けられたと思っても、ポロっとはずれてしまいます。

例えば、基本のひし形ライナーで吸収体にタオルを使った場合、羽に厚みが出てしまうので、羽部分の縫い代を5㎜ほどカットし、縫い代にかからないようにボタンをセットすれば取り付けられます。

生地が薄い場合はスナップパッキンや代用の布をはさむ

布ナプキンに限らず、薄い生地でプラスナップを使うと、うまくはまらないこともあります。

また、ハマるんだけど、ゆるいというか、パチン!と力強くはまらない感じになることがあります。

そんな時に使うのがスナップパッキンです。

買うと便利ですが、あまり布で作ってもうまくいったので作り方も書いておきますね。

はぎれをスナップパッキンの代用にする方法

少し厚めの生地に、プラスナップの凹を乗せて、チャコペンで外側の円を写し、中心の穴のところにも印をつけます。

真ん中に付けた印の部分に目打ちで穴を開けます。

ヘッド(ホソ)を生地に刺し、スナップパッキンの代用品を通して、バネ(ゲンコ)を乗せてはめます。

スナップパッキンの代りを通したところ。この上にバネ(ゲンコ)を乗せます。

はめ込むタイプのプラスナップの取り付け方

手で付けるタイプも、器具を使うタイプも穴をあけてヘッドを通すところまでは同じなので、工程の最後の部分のみ、それぞれの方法に分かれています。

凹のスナップをつけていきます

ナプキンの形によって取り付け場所の注意点が異なるため、詳しい付け位置についてはそれぞれの作り方ページをご覧ください。

また、当サイトではどのタイプのスナップボタンも、肌面を上にしたときに左側に凹ボタンを付けるようにしていますが、逆になっても特に問題はないので、お好みで付けてください。

布ナプキンの下着側が上になるように置き、型紙を重ねます(わかりやすいようにずらして置いています。)
真ん中の線上の取り付けたい場所に目打ちで軽く穴を開け
型紙をはずしてスナップボタンに合う大きさの穴を開けます。
ワンタッチプラスナップの方が太いので、穴も大きめになります。
下着側から肌側へ、1ヘッドを通し2バネ(凹)を重ねます。
写真では一番左が実際に付けているもので、数字がついているものは取り付ける順番と向きをわかりやすくするために置いています

工具不要のワンタッチプラスナップの付け方

ワンタッチプラスナップは、机の上や床の上に置いて、上からグイっと押し込むと、パチンとはまります。

初めて使ったとき、裏側に人差し指を添えて、上から親指で押したんですが、うまくはまらず、床に置いて、上から両親指を重ねてグイっと押すとハマったので、下が固い方がハマりやすいと思います。

プレス器を使った付け方

台座とボタンのサイズがあっているか確認してからかしめていきます。

写真はサンコッコーさんのプラスナップです。

上が台座で、下がそれぞれのサイズに対応しているスナップです

ヘッド(ホソ)を刺します

バネ(ゲンコ)を重ね

手でバネ(ゲンコ)をはめ込みます

手で挟んでぎゅっと押すと、パチンとハマるので、はめておきます。

バネをはめたところ

カシメる前に手ではめておくことで、台座に乗せるときにズレちゃった!ということがなくなります。

ゲンコをはめたところ

プレス機にセットします

台座とヘッドがズレていないか確認します。

ギュっと力を入れて握ってカシメます。

凸のスナップを付けていきます

下着側を上にして置き、型紙を重ね、凹と同じように印をつけて穴を開けます。

肌側から下着側へ、1ヘッドを通し2ゲンコ(凸)を重ね、凹と同じように留めていきます。

一番左のスナップは装着しているものです。

ワンタッチプラスナップは、凸凹それぞれのスナップがしっかりついていれば、ちゃんとスナップとして機能すると思いますが、打ち具を使った場合、きちんとかしめたつもりでもスナップ同士がうまくはまらないこともあります。
その場合はもう一度、力を入れてグイグイかしめるとうまくいくことがあります。

縫い付けタイプのスナップボタンの取り付け方

ここ数ヶ月、ジュランジェさんの猫足ニット×表がスムースニットで作ったおりものシートを使っていたのですが、生地との組み合わせが悪いのか、ボタンが原因なのか、百均のスナップボタンは気が付くと外れていることが多くなってきました。

もう少し色々と試してみますが、ニット生地(おそらくガーゼなどの薄い生地も)に百均などの縫いつけタイプのボタンは、引っ張られる範囲が広いためはずれやすくなるのかもしれないなと思いました。

ちなみに、リバティ生地×猫足ニット×百均のワンタッチプラスナップで作ったライナーは、快適に使えています。参考までに。

当サイトではどのタイプのスナップボタンも、肌面を上にしたときに左側に凹ボタンを付けるようにしていますが、逆になっても特に問題はないので、お好みで付けてください。

それでは、縫いつけタイプの取り付け方に進みます。

印をつける

ナプキンの形によって取り付け場所の注意点が異なるため、詳しい付け位置についてはそれぞれの作り方ページをご覧ください。

ナプキンの上に縫い代なしの型紙を重ねて、真ん中の線上に目打ちで軽く穴を開けたあと、その穴からチャコペンで印をつけるとわかりやすいです。

縫いつけタイプの場合はナプキンの前側を上にして置き、肌面の左側に印をつけ、凹ボタンを付けます。

裏返して、下着側も左側に印をつけ、凸ボタンを取り付けます。

縫いつける

印をつけた位置に針を通します。ここでは隣に置いている凹ボタンを付けていきます。

そのまま、ボタンの穴に糸を通します。

下の生地をすくい、また同じ穴から針を出します。

一番下の肌側の生地をすくわないように注意します。

糸を引き抜くときに、輪になった部分に針を通して引き抜くと、丈夫に取り付けられます。

2~3回繰り返し、下の生地をすくって隣の穴から針を出します。

最後まで繰り返した後、下の生地をすくい、反対側に糸を出します。

玉止めをして

また反対側に糸を出して

糸を切れば出来上がりです。裏側にも同じように取り付けます。

まとめ

ショーツの巾とナプキンの巾の組み合わせや好みはたくさんあり、この場所でつければOKというのもそれぞれに違い、それに対応できるのが手作りの良さだと思います。

だいたいの目安は作り方に書いていますが、私はもう少し外側がいいなと思った場合でもやり直しがきくので、さまざまなスナップボタンがありますが、金属アレルギーがなく、縫いつけの手間が気にならないのであれば、はじめは縫いつけタイプのスナップボタンが入りやすいかな、と思います。

もちろんプラスナップはとても本格的な仕上がりになり、カラフルなボタンで作れば、またかわいさも倍増ですし、エコバックやかばんの外ポケットにボタンがあれば・・・と思う時でもサッとつけられるので、本当に便利です。

私は妊娠中に作った子ども用のスタイにもたくさん使いました。

どちらにもそれぞれの良さがあるので、今回の記事が参考になればうれしいです。

お読みいただき、ありがとうございました!

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