夜用の布ナプキンの使い方と作り方

布ナプキンの作り方
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量が少ない時やおりもの用の布ナプキンに慣れた後、もう少し布ナプキンを使う場面を増やしてみようかな、と思いますよね。

同じ量が多い日に使うのなら、活動的な日中よりも夜用の方がもし失敗してもまだダメージが少ないかもしれない、夜用にチャレンジしてみようと思われる方も多いかと思います。

こちらのページでは、当サイトでご紹介している3D・立体型やプレーンタイプの作り方を基本に、夜用になると普通用の作り方とは少し変わってくる部分や、漏れにくい使い方や生地の提案などを書いていきます。

夜用の一番の心配はモレですよね。

夜に漏れる原因は横になっているためにおしりを伝ってもれる伝い漏れが多いです。

伝い漏れを防ぐためには体とナプキンの隙間をできるだけなくすことが大切です。

そして、生地の素材を選べば、かなり安心してお使いいただけます。

3D・立体型、ホルダータイプ共に、どちらの条件も満たせるようにじっくり試してみたので、ぜひごゆっくりとご覧ください。
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夜用に使っている布ナプキンの型紙ダウンロードページと作り方ページ

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夜用に向いている布ナプキンの形、向いていない形

プレーンや3Dタイプがおすすめ

夜用に向いている形

ホルダー×プレーン
3D・立体型
長時間使うものなので、どうしても厚みが出てしまう夜用。
 
そんな夜用の中で、一番のおすすめはホルダー×プレーンです。
 
ホルダー×プレーンは、それぞれのパーツが分かれてるので一番衛生的に使えて、2枚使うことで伝い漏れを防ぐ使い方ができます。
 
次によいのは、3D・立体型です。
 
厚みがある分、ミシンに慣れていない方には作りにくく、洗濯時には乾きにくいですが、普通の羽根付きナプキンのように使えてお手軽。
 
一体型と違って、吸収体が外についているため、体に密着させやすくなります。
 

一体型は伝い漏れがおこりやすい

 
よく販売されていますが、上の二つよりも漏れやすくなる形は吸収体内蔵型の一体型です。

表面がフラットな普通の一体型は、どうしても体との間に隙間ができてしまうので、漏れやすくなります。
 
一体型の手軽さがいい場合は、できるだけ大き目のサイズを選んでくださいね。
 
それでは、まず、生地の枚数を決めるために市販の布ナプキンの夜用がどういう作りなのかを見ていきましょう。
 
そのあと、ホルダー×プレーンタイプと3D・立体型の詳しい作り方へと続きます。
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市販の布ナプキン・昼用と夜用の違い

ホルダーとプレーン

夜用のホルダー布ナプキンとプレーンタイプ2枚

ホルダー

肌面1枚、透湿防水布1枚、ショーツ面1枚の計3枚。

普通用と変わらない作りです。

プレーン

  • 土台とあて布が1枚ずつの2枚仕立
  • あて布を中に縫いこんだり、あて布が2枚になった3枚仕立て

    使っている生地の枚数がサイズで変わるところはあまり見かけませんでしたが、メーカーさんによってはMサイズまでは3枚のプレーンがL・LLは4枚になっているところもありました

枚数を増やすというよりは、2枚使ったり、小さいプレーンやパッドを組み合わせたりという使い方を工夫することが多いようです。

形はほとんどが長方形ですが、夜用になると後ろが広くなった台形タイプもありました。

今回はタオルのプレーンを2枚使う方法をおすすめしています。

ネル生地は少し注意が必要なものもあるので、ネル生地で作りたい場合は、この後の夜用の生地は何がいい?のネルコーナーをご覧ください。

一体型

この記事では3D・立体型をおすすめしていますが、市販の布ナプキンは一体型がメインです。

吸収体と本体生地という作りは同じなので一体型の中身を参考にしていきますね。

夜用の一体型布ナプキンが3枚

メーカーによって生地の枚数などは様々なので、大きくまとめた印象ですが、普通の一体型と夜用の違いは、大きく分けて2つになります。

本体生地の数

  • 普通用
    肌面1枚・透湿防水布1枚・ショーツ側の生地1枚の計3枚
  • 夜用
    普通用の肌面と透湿防水布の間に+1枚(ほとんどネル)の計4枚

吸収体の数

  • 普通用
    2~4枚
  • 夜用
    4~5枚

吸収体の素材は、ネル×パイルが多く、夜用になるほどパイルが多いメーカーもよく見かけました。

今回の3D・立体型では、本体側4枚、吸収体5枚で作っています。

夜用の生地はなにがいい?

ネルは本当に万能?

布ナプキンはネル生地が多く使われていますよね。

厚みはそれほどないのにゆっくり吸い込んでくれるというところが、ネル生地が布ナプキンによく使われている大きな理由だと思います。

ただ、様々なネルを使って試してみたところ、このゆっくり吸い込んでくれるというのが、モレの原因にもなりえるのでは?と思うようになりました。

私が使ったものがたまたまだったのかもしれませんが、無漂白やオーガニック系では、数回洗ってもしてもあまり吸い込みが改善されないと感じる物がチラホラありました。

吸収体の中にまで入ってしまうと下まで届くのに時間がかかることから、強みに変わる吸い込みの悪さですが、多い日は吸い込むよりも横へ流れていくスピードが速く漏れてしまうこともあります。

そのため、今回は下の2つの生地をメインに進めていきます。

3D・立体型にはネル生地×異素材ミックス
ホルダー×プレーンのプレーンにはフェイスタオル

ネル生地だけを使いたい時はどうしたらいい?

それでもネル生地で作りたい場合、オーガニック系にこだわりがないのであれば、但馬屋さんのネル生地が今まで使った中で一番吸い込みがよかったです。

オーガニック系がよい場合は、生地を煮洗いすると吸い込みがよくなりました。

プレーンの場合は煮洗いしやすいですが、3D・立体型は透湿防水布が入っていて煮洗いはできないため、異素材ミックスで作るか、生地を裁断する前に煮洗いすることをおすすめします。

夜用ホルダー&プレーンタイプの使い方

夜用は伝い漏れを防ぎたいので、プレーンを2枚使う方法が漏れにくいです。

プレーンのセットの仕方と履き方のポイント

①ホルダーに、夜用プレーンを三つ折りにしてセットします。

私はいつも、後ろの方を少し広めに広げてセットしています。

②その上に、クルクル丸めたプレーンをセットし、

そっと履きます。

そのまま履くとショーツを上げるときにクシャっとなりやすいので、ショーツに布ナプキンをセットした後、足の付け根の少し下までショーツを上げて、まず布ナプキンをお股にフィットさせた後、ショーツを上げるようにするとスムーズに履けるし、ズレにくくなります。

ホルダータイプの布ナプキンに3つ折りにしたプレーンと巻いたプレーンをセットしたところ

プレーンの素材はフェイスタオルがおすすめ

オーガニックや無漂白、色々なネル生地で作ったプレーンを試しに試しても、漏れが改善されなかった2日目と3日目の朝。

たどり着いたプレーンタイプの素材は、すぐそこのイオンで買った1枚398円ほどのフェイスタオルでした。

1枚を切って、端を3つ折りにして縫うだけで完成なので、どの布ナプキンよりも簡単ですよね。

大きさはタオルの厚さによって1/2枚にしたり3/1枚にしたり調整します。

詳しい作り方はとことんタオル!で布ナプキンの作り方に記載しています。
バイアステープで端処理する方法もありますよ。

そのほかのプレーン例

タオルはもこもこするので、もうちょっと軽装備がいいという方は、やはりネル生地になります。

オーガニックや無漂白系は、煮洗いする、吸い込みがよくなるまで洗濯を繰り返す、などの対策をした方が安心してお使いいただけます。
  • あて布を2~3枚にしたネル生地のプレーンを1枚で使う
  • あて布と土台をそれぞれ1枚で作ったプレーンを2枚。3つ折りとロール状にして使う。

私自身、出産前の今より出血量が少なかった頃に使っていたのは、但馬屋さんのネル生地で作った、土台1枚・あて布2枚のわのなぷプレーンだったので、出血量によってはそのくらいでも十分だと思います。

3D・立体型夜用ナプキンの作り方のポイント

ネル生地の良さを生かすために肌面に違う素材を持ってくる

3D・立体型はあまり分厚くなると縫いにくく乾きにくくなるので、ネル生地が大活躍する形ですが、表面がネルだと横へ漏れる可能性が高いので、肌側の生地を別素材にする方法がおすすめです。

試してよかった組み合わせはこれ!

よかった組み合わせ
ワッフル×ネル
リネン×ネル

リネンは和みの風さんのリネンがよかったです。
これは失敗(><)
肌面に[ガーゼ]や[さらし]などの薄手の生地

わのなぷタイプを異素材で試していたとき、厚みを押さえようと肌面をさらし×中を無漂白ネルにして使ったことがあるのですが、プレーン2枚使っていたにも関わらず、足を伝ってくるほど漏れました。

プレーンの内側はきれいだったので、さらしを通った経血をネルが吸い込み切れずに、さらしからあふれて漏れたようです。

そのため、異素材ミックスで薄手の生地を合わせるのは多い日には向いていません。

吸収体の素材を変えて3種類の3D ・立体型を作ってみました

写真は当サイトの3D・立体型布ナプキンの作り方を元にして作った、夜用3枚です。
この3枚を作りながら形を模索していたため、少しずつ形が違いますが、今、型紙を公開している形はになります。

3枚の3D・立体型布ナプキン

吸収率がよかった順位

  1. ②の肌面リネン×吸収体ネル
  2. ③の肌面ワッフル×吸収体ネル+パイル
  3. ①の全てネル

リネン×ネルを使った日は量が多かったのですが、吸収体がネルのみでも、本体はほとんど汚れていませんでした。

激厚になってしまったワッフルバージョンも多い日でも大丈夫でした。

全てネル生地は、本体にもそこそこ経血がついていて、表面もべたっとした感じでした。
ピーク越えに使いたいな、という感じです。

それぞれの生地の詳しい組み合わせ

生地を並べる順番は3D・立体型布ナプキンの作り方を参照ください。

吸収体がネルの外付け一体型布ナプキン

吸収体は全てネル生地で5枚ジグザグミシンで端処理。ネルの内訳は肌側から

  1. ジュランジェさんのプレミアムネル
  2. ミュッターさんのオーガニックネル
  3. 50cm400円の片面起毛ネル
  4. ミュッターさんのオーガニックネル
  5. すぃーとこっとんさんの無蛍光・無漂白ネル

本体は4枚肌側から

  1. ミュッターさんのネル
  2. ミュッターさんのネル
  3. 和みの風さんの透湿防水布
  4. MY mamaさんのブロード生地

リネンの吸収体を外付けした布ナプキン

吸収体は袋縫い。中表に合わせて縫った後、表に返しています。ほつれやすい生地を使うのに適しています厚みが心配だったので吸収体でよく使われているパイル生地は未使用です。

吸収体は5枚で内容は肌側から

  1. 和みの風さんのリネン
  2. ジュランジェさんのプレミアムネル
  3. すぃーとこっとんさんのネル
  4. すぃーとこっとんさんのネル
  5. すぃーとこっとんさんのネル

本体は4枚肌側から

  1. すぃーとこっとんさんのネル
  2. すぃーとこっとんさんのネル
  3. ジュランジェさんのプレミアムネル
  4. MY mamaさんの花柄ブロード生地

ワッフル生地の3D・立体型布ナプキン

この形が、現行の型紙になります。
②と同じ作りで、吸収体は袋縫いです。
吸収体だけでなく、本体にも表面にワッフルを使っています。

吸収体に厚手パイルを2枚入れてみましたが、少しチャレンジしすぎたようでした。
なかなかの厚みのために、苦戦したところもありましたが、その分いい感じのものができましたただ、パワーの弱いミシンでは吸収体の縫い付けなど、できなさそうなところもあるので、ご注意ください。
 

吸収体は5枚で内訳は肌側から

  1. 和みの風さんのワッフル
  2. 厚手パイル
  3. すぃーとこっとんさんのネル
  4. 厚手パイル
  5. すぃーとこっとんさんのネル

本体は4枚肌側から

  1. 和みの風さんのワッフル
  2. すぃーとこっとんさんのネル
  3. 和みの風さんの透湿防水布
  4. MY mamaさんの花柄ブロード生地

3D・立体型をより漏れない夜用にする時のポイント

吸収体だけでなく本体の表面生地も吸収力の高い生地にする

パイル地を多く使うと厚みが出てパワーの弱いミシンでは縫いにくいので、ミシンの種類によってはネルを中心にした吸収体にする。(肌面がちゃんと吸収してくれる素材であれば中身はオーガニックネルでも十分だと思います。
吸収体の肌面の生地が吸収力が高いものであれば、本体が汚れることはあまりなかったのですが、新しいネルや量がいつもより多い時などは、赤丸を付けた部分に経血が付きやすかったです。
 
本体の汚れやすい部分に赤丸をつけた3D・立体型布ナプキン

透湿防水布を使っていても量が多ければ漏れるので、本体部分も肌面は吸収体に使える素材にしておいた方が安心です。

3D・立体型の感想

夜用はどうしても吸収体の枚数が増え、洗えているのか?乾いているのか?不安になるので、基本的に私はプレーン×ホルダーで今まで過ごしてきていました。

まだ、それほど回数を使っていないので、また感想が変わってくることもあるかもしれませんが、今のところ、3D・立体型タイプは思った以上に快適という結論でした。

私は普段プレーン2枚使いをしているのですが、テープはあっても、ホルダーに固定されているわけではないのでやっぱり少し上げ下ろしに気を使うところがあります。

今までこんなものかと思っていましたが、吸収体が固定されているのってやっぱり楽だわと、一体型の良さを再確認しました。

そして、一体型のデメリットともいえる洗濯についてですが、吸収体が外付けになったとはいえ、やはり乾きにくいのは乾きにくいです。

吸収体の厚みによっては作るのが大変。
乾きにくい。
上記の2点がクリアできれば3D・立体型は、かなり使いやすい夜用になると思います。
ただ、量には個人差があり、吸収体の枚数も限界があるので、量が多くて追いつかない人はやはり、プレーンの方がいいかもしれません。

出血の傾向によっては他の生地があうかも

私は二人目出産後、それまで普通に使えていた、但馬屋さんのネル生地で作った、あて布2枚・土台1枚のわのなぷでモレるようになりました。

改善方法を探してロール状を挟むことを知り、これはいい!としばらく使っていたのですが、あて布2枚のプレーンを2枚使うとかなりゴワゴワなので、あて布1枚土台1枚のプレーンを作ることに。

少しいいものを・・・と、オーガニック系のネル生地を使ってみたのですが、また漏れるようになりました。

ネルが悪いのか?と、何種類ものネル生地を試しながら、自分の生理を観察しているなかで見えてきたのは、寝ている間はほとんど出血がなく、目が覚めて布団でゴロゴロしている間にたくさん出てくるということです。

一度にたくさん出るので、オーガニック系のネル生地では吸い込みが追い付かず、ネル生地の内側はきれいなのに漏れているというとても残念な朝を何度も迎えていました。

3D・立体型でも書きましたが、表にさらし内側にオーガニックネルを使ったプレーン2枚を使って、足を伝うほど漏れたときに、ネル生地に見切りをつけて、タオルを使うことを思いつき、それが大成功で、今に至っています。

でも、夜の間にじわじわたくさん出血する方の場合、もしかしたらタオルだと吸い込みが早い分、厚さによっては貫通してしまうこともあるのかもしれないな、と想像していて思いました。

その場合はロール状をタオルにして、下の3つ折りを肌面ワッフル×その反対側をネル生地×間の収体をタオルのハンカチタイプにするなど、素材を変えて試してみてくださいね。

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