手作り布ナプキンを作ろうとした時に出てくる、透湿防水布。
普段の生活ではあまり聞きなれない素材だし、オックス生地やガーゼみたいに使い回しもできにくそうな印象を受けますよね。
見回してみると、防水っぽくて代用できそうなものもチラホラ。
でも、失敗したらどうしよう・・・なかなか踏み切れない一歩を踏み出してみました。
例えば、一言でナイロンパーカーと言っても、やわらかかったりやハリがあったり、レインコート風だったりといろいろ種類があるように、代用できるものも様々です。
今回は、代表的なイメージのごく一部の素材を試したので、他の素材ではまた違った結果になるかと思います。
今回試した中では防水性が高いと感じたものはありませんでしたが、ナイロン系の素材はやはり蒸れやすく、雑菌が増えやすいことも考えられます。
私が試してみた中では、かぶれなどはありませんでしたが、この部分も個人差があると思うので、ご自身のお身体の様子をよく観察しながらご使用くださいね。
使える代用品は見つかったのか
一番よかった代用品
今回試した中で一番よかったと感じたのは、フリースでした。
ナイロン系のものは先ほども書きましたが蒸れが気になります。
代用品が向いているのはこんな人
布ナプキンそのものが続くかわからないから、お試しで少し作って使いたいという場合、初期投資はできるだけ下げたいですよね。
そういうときは、いらない布を布ナプキンにアップサイクルしてみようや、代用品で様子を見るために今回の記事がお役に立てるかと思います。
代用品以外が向いている人
長く使おうという場合は、代用品以外の方法がよいです。
今回いろいろと試してみましたが、代用品を使うのなら思い切って透湿防水布を買って使うか、メイドインアースさんなどのように、透湿防水布をつかわないという方法がいいように思いました。
透湿防水布の使い方で紹介している中でも一番価格の低い下の透湿防水布は、送料込み150㎝巾の長さ50㎝で1200円ほどです。これだけあると、夜用も日中用も取れます。
また、プレーンタイプとパッドやオバール型布ナプキンなどを組み合わせて使うことで、ホルダーを汚さないで使うことができます。
詳しくは4種類のプレーンタイプの作り方と使い方ページの使い方コーナーをご覧ください。
まだどちらかわからない人
まだ、どちらかわからない方や、代用品でやってみたい!という方は、どうぞ先へお進みくださいね。
透湿防水布とは
透湿防水布とは、湿気は逃がして水分を通しにくい布のことで、布ナプキンによく使われています。
素材はポリエステルやポリウレタンでできているので、オーガニック系の布ナプキンには使われていないこともありますね。
私自身も、今は透湿防水布はなくても大丈夫だと思うようになりました。
ただ、布ナプキンに慣れていない方は、自分の経血量で、どの大きさの布ナプキンがどのくらいの時間でいっぱいになるか。というのがわからないため、ある程度の防水布はある方が安心です。
透湿防水布は漏れないし蒸れないの?
防水と書いてはありますが、
透湿防水布もモレるときは漏れます。
私自身も、使い始めてしばらくは、透湿防水布って漏れないものだなぁと思っていたのですが、ホルダー×プレーンを使っていて、プレーンが真ん中に寄って羽部分が汚れたときや、一体型でなかなか交換できなかったときに貫通モレを経験し、絶対漏れないわけではないんだな。ということを実感しました。
とは言っても、透湿防水布は片面がラミネート加工されていて、多少ホルダーが汚れても中の透湿防水布を通って下着側の生地まで通り抜けることはほとんど経験したことはありません。
また、透湿といっても、防水効果もあるため多少は蒸れるような感じはあります。
透湿防水布をイメージしていただくことができたでしょうか?
これに近いものが見つかるかどうか。
それでは、代用品はどのくらいになりそうか、さっそく試していきましょう!
透湿防水布の代用品5種類で布ナプキンを作ってみました
今回は、ホルダーに透湿防水布の代用品を使っていきます。
ホルダーの作り方では、肌面の生地、透湿防水布、下着側の生地の3枚の生地を使っているのですが、モレや蒸れの感じがわかりやすいように、防水布の代用品を肌面、その下に下着側の生地の2枚仕立てにしました。
代用したもの
下着側は全て、デニム地の古着です。
①100均の撥水生地の巾着。
②ユニクロのフリースハイネック(古着)
③100均のエコバッグ
④薄手のナイロンパーカー(子ども服古着)
⑤ナイロンオックス生地(手芸店で購入)
代用品を詳しく見ていきます
100均
ホルダー見本の①と③は100均です。
真ん中の花柄がエコバッグで、右側は防水っぽい巾着です。
この2種類は厚みも良さそうなので使ってみることにしました。
巾着は生地の表裏で色が違い、ハリのある素材。花柄のエコバッグはやわらかく薄手です。
使う前に洗濯したのですが、干すときに、巾着は水の玉が生地の上でコロコロと転がっていてあまり濡れている感じはなく、エコバッグはしっかり濡れていました。
リメイク素材
ホルダー見本の②と④は古着です。
②はフリース。
私は子供2人を2歳ごろまで布おむつで育てていたのですが、おむつカバーを手作りする時に、おむつカバーの内側にフリース素材を使うといいというのを見て作っていたことを思い出し、今回は、ユニクロのフリースハイネックを使ってみることにしました。
④薄手ナイロンパーカー
子ども服の薄手ナイロンパーカーです。背中側にポーチになる部分があり、たたんで持ち歩ける、しわになりにくく薄い素材で、撥水加工はなし。
市販の生地
⑤はナイロンオックスとして販売されているもので、私がエコバッグを作ったあとのハギレです。
100均のエコバッグよりもしっかりしているので使うことにしました。
透湿防水布の代用品で作った布ナプキンのレビュー
100均素材
巾着
蒸れ感
使用している間に、羽部分が太ももに当たる部分がべたついて、全体的にも蒸れているなぁという感じでした。
防水
経血は染み込んでいましたが、裏の生地には少し通っているかな?という程度で、防水は少しはある感じです。
エコバッグ
スカートの裏地ほどの薄さで、それほど不快感は感じませんでした。
防水
少しのシミでも下に通っていました。
リメイク素材
フリース素材
今回試した中ではフリースが一番、快適で貫通もしにくいと感じました。
蒸れ感
夏に試したので、暑いかな・・・と想像していたのですが、もともとが服なのでべたつくこともなく、素材の中では1番快適でした。
防水
3㎝角ほどのシミができても、貫通していたのはその1/3かそれ以下程度で、防水ではないのですが、生地そのものがしっかり吸い込んでくれて貫通しにくいという印象です。
ナイロンパーカー
蒸れ感
ナイロンですが、柔らかい生地でそれほど不快感はありませんでした。
防水
5㎜ほどの経血でも、ほぼそのままの大きさで裏側の生地に貫通していたので、防水効果はないようです。
市販の素材
ナイロンオックス
蒸れ感
タオルが2枚+ガーゼのハンカチタイプで厚みがすごかったからか、夏だったからか、蒸れ感がすごかったです。
防水
今回試した中では、ホルダーまで汚れることがなかったので、断言はできませんが、100均の巾着と同じ感じのような気がします・・・
また試してみて、レビューしますね。
全体的な感想|一番はフリース
今回試した中で一番よかったのはフリースでした。
蒸れ感も防水の感じも、一番バランスがよく、肌面にも生地を持ってきて3重にするホルダーも試してみましたが、安心して使うことができました。
ナイロンオックスと100均の巾着は、3重にすると肌に当たる部分のべたつき感は薄れますが(試し済み)、全体的な蒸れ感がそれほど軽減されるわけではないので、衛生的に大丈夫だろうか・・・という不安が残ります。
防水的には、こちらも3重にしていれば、多少は大丈夫だと思います。
なにかあった場合でも、当サイトでは責任は負えませんので、ご利用の際は、個人の判断でご使用ください。
小さな点でも貫通していたので、あってもなくても、というより、綿生地の方がもう少し吸い込んでくれる分いいのでは・・・という結果になったので、
薄手のエコバッグやナイロンパーカーなどはおすすめしません。
透湿防水布の代用品になる?考えてみて使わなかったもの
基本的に、完全防水のものは縫いにくそうな素材が多く、乾きにくいため、衛生面も考えて布ナプキンにすることはやめています。
100均の素材
エプロン系
左が離乳食に使うようなお食事エプロンで、右がキッズエプロンです。
どちらもガッツリ防水してくれそうですが、縫いにくそうとうことと、防水が高すぎて蒸れもすごそうということで、今回は外しました。
ハリのあるカバン
エコバッグのところで紹介した巾着と同じコーナーに合った、パリパリとした素材のカバン。
これも、お食事エプロンと同じく、縫いにくそう&蒸れが過ごそうという理由でやめました。
リメイク素材
おねしょシーツ
もしかしたら、今のおねしょシーツはもっと使いやすそうなものかもしれませんが、家にあるのは10年物のおねしょシーツで、裏は完全防水。
代用品・・・と考えたとき、1番初めに思いついたのですが、分厚くて縫いにくい、透湿性はほとんどなさそうということで、使うのはやめました。
市販の生地
ラミネート生地
ラミネート生地は洗えないので、布ナプキンには使えません。
まとめ
身近なもので透湿防水シートの代用品として布ナプキンを作って試してみました。
代用品を探しておられるかたの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!