布ナプキンの2つの悩みには煮洗いを試してみよう

布ナプキンの洗い方
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布ナプキンの基本的な洗い方はつけ置き洗いですが、特別なお手入れとして煮洗いがあります。

ふきんなどを普段から煮洗いしている方もおられるかもしれませんが、煮洗いってハードルが高いわ・・・と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

シミやにおいがよく取れる煮洗い。

しかし、布ナプキンは経血汚れのため、キッチンで使うふきんなどとは違う洗い方のポイントがあります。

また、しみついた汚れを取るだけでなく、使い始めの布ナプキンを煮洗いすることで吸収力が上がり使いやすくもなります。

今回は、シミが気になる時の煮洗いの方法、使い始めの煮洗いの方法の2つのパターンをご紹介していきます。

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こんな悩みがあるときには布ナプキンを煮洗いしてみよう

布ナプキンを煮洗いした方がよいのはどんなときでしょう?

1つ目はシミ汚れが気になる時、2つ目は布ナプキンの漏れが気になる時です。

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

布ナプキンのシミが気になる時

布ナプキンをしばらく使っていると、どうしても落ち切れない汚れが気になりませんか?

シミによいという煮洗いでも、新品のようにピカピカとまではいかないこともあります。

でも、煮洗いすることで汚れも落ち、殺菌効果もあるため、衛生面でも安心して使うことができます。

オーガニックコットンの布ナプキンの吸収力を上げたい時

せっかくだからいい生地で作ってみよう!とオーガニックコットンネルで作った布ナプキン。

いい素材のはずなのに、使い慣れた古い布ナプキンよりも漏れるようになったのはどうして??

とお悩みの方は、煮洗いすることで吸収力を上げることができます。

オーガニックコットンは天然の油分が含まれていて、その油分が水分をはじき、吸収しにくいことがあります。

いい素材だからこそとはいえ、漏れるのは困りますよね。

手作り布ナプキンの場合なら、購入したネル生地の説明に、作る前の水通しの段階でセスキ炭酸ソーダを入れておくと吸収がよくなると書かれていたり、数回洗濯すると吸収力はよくなってくると記載されているメーカーさんも多いですが、どちらを試してもあまり変わらないこともあります。

せっかく作ったスペシャル布ナプキンなのに、吸収力が上がるまでヒヤヒヤな気持ちで過ごすのももったいないですよね。

そんな時は、先に煮洗いしてしまった方が安心して使うことができますよ。

油落としがおすすめの素材

  • オーガニックコットンネル
  • オーガニックコットンのニット
  • 無漂白無蛍光のネル
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煮洗いに必要なもの

よし!煮洗いをしてみよう!と決めたら、準備のスタートです。

家にあるものでできるのか、何か足した方がいいのか、煮洗いに必要な道具を見ていきましょう。

煮洗いできる鍋か、煮洗いできるつけ置きバケツ

煮洗いはコンロの火にかけて行うので、鍋やその代わりになるものが必要になります。

アルミの鍋は、アルカリ性の洗剤を入れて長時間高温で火にかけると、鍋のアルミニウムが溶けて底がに穴が開いてしまう恐れがあります。

また、洗剤で変色してしまうため、煮洗いには向きません。

そのため、煮洗いをする鍋は、大き目のステンレスかホーローの鍋を用意してください。

煮洗い専用の鍋を用意して、つけ置きバケツとしてつかったり、ホーロー製のつけ置きバケツを煮洗い用と兼用することもできます。

ホーローバケツと言っても全てが煮洗いに対応しているわけではなく、煮洗い対応でもIHは非対応など、さまざまです。

煮洗い対応のバケツについては以下の記事に詳しく書いています。

洗剤

皮脂や血液などのタンパク質の汚れにはアルカリ性の洗剤が合います。

つけ置きに使っているセスキ炭酸ソーダや、重曹もアルカリ性ですね。

落ちにくい経血汚れには酸素系漂白剤がおすすめです。

また、無添加の粉せっけんはアルカリ剤が含まれていません。

そのため、シミ汚れに使う場合は酸素系漂白剤をプラスした方がきれいになります。

トングと受け皿

菜箸でも使えますが、トングの方がよりしっかり掴めて安全ですね。

また、取り出した布ナプキンを入れる受け皿が必要になります。

洗面器などで代用してもいいでしょう。

シミ抜きの場合は温度計

血液汚れは高温で固まるため、布ナプキンは40℃~50℃くらいのお湯で煮洗いすることがすすめられます。

弱火でグツグツでも大丈夫ですが、きっちり行いたい方は温度計があった方がいいですね。

時間

道具ではないですが、シミ抜きの場合、弱火でじっくり煮るので、30分以上の時間がかかります。

吸収力を上げるための油落としの場合は、煮ている時間は長くても5分くらいでいいので、シミ抜きよりは短時間になりますが、それでも15分以上はかかります。

どちらにしても、ゆったりと取り掛かれる時間が必要です。

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煮洗いできる布ナプキンとできない布ナプキン

準備が整ったところで、さっそく取りかかりたいところですが、ちょっと待って!その布ナプキンは、煮洗いできる布ナプキンですか?

一度、確認してくださいね。

煮洗いできる布ナプキン

  • 綿や麻など自然素材100%のプレーンやパッド
    プラスチック系の素材や化学繊維が使われていないプレーンやパッドは基本的には煮洗いできます。しかし、一部できないものもあるので、煮洗いできないのコーナーも目を通しておいてください。
  • 布ナプキンを作り始める前の生地
    オーガニックコットンのネル生地だけでなく、オーガニックコットンのニット、無漂白のネル生地も吸い込みが悪いことがあり、煮洗いで改善できます。
    また、一体型やホルダーの肌面など、透湿防水布と一緒に使いたい生地もありますよね。そんな時は、縮みを考慮して必要サイズよりも大きめに切った生地を煮洗いしてから作ると、吸収力をアップさせたオーガニック布ナプキンを作ることができます。

煮洗いできない布ナプキン

  • 透湿防水布が入っている布ナプキン
    一体型やホルダーなど、透湿防水布が入っている布ナプキンは熱で傷むため、煮洗いはできません。あまりありませんが、透湿防水布が入っているパッドなども販売はされているので、よくご確認くださいね。
  • プラスチックボタンが使われているもの
    プラスナップが使われているものも、長時間の熱で傷むため、煮洗いはできません。
  • 草木染のプレーンなど
    煮洗いできるパッドやプレーンなどでも、色落ちの原因になるので、色落ちさせたくない場合は煮洗いしない方がよいでしょう。

布ナプキンのシミ汚れのための煮洗い方法

布ナプキンの汚れは経血汚れです。

つけ置きの温度は40℃~45℃くらいまでと言われているように、血液は高温で固まってしまうため、シミ汚れのための煮洗いも40℃~50℃程度のお湯で行います。

弱火で煮るだけでも大丈夫ですが、きちんと行いたい方は温度計をご用意くださいね。

水1Lに小さじ2杯の洗剤

水1Lに対し、小さじ2杯程度の洗剤を入れます。

トングなどで混ぜて、洗剤が溶けたら布ナプキンを入れ、鍋を弱火にかけます。

洗剤の種類

布ナプキンの風合いを損ねる可能性があるため、界面活性剤などの成分を含む合成洗剤や複合石けんの使用はできるだけ控えてください。

おすすめの洗剤は次のようになります。

  • アルカリウォッシュや重曹などのアルカリ性洗剤を小さじ2
  • 石けん純度の高い粉せっけんや液体せっけん
  • アルカリ性洗剤か石けん小さじ1+酸素系漂白剤小さじ1

40℃~50℃の温度で10~30分

まんべんなく洗えるように、トングで浮いてくる布ナプキンを沈めたりしながら火にかけます。

小さな泡が出てくるくらいになってから、弱火のまま10分~30分煮洗いします。

すすいで乾かす

火傷に注意して布ナプキンを取り出し、布ナプキンが冷めたら、手洗いしてください。

この時、まだ汚れが気になるようでしたら、固形せっけんやアルカリ洗剤を使ってもみ洗いするのも効果的です。

吸収力を上げよう!油分落としのための煮洗い方法(粉せっけんアリ)

オーガニックコットンの油分落としの場合は、温度にこだわらなくても大丈夫なので、シミ抜きよりも短時間で簡単に行うことができます。

粉せっけんを入れるとよく落ちますが、今は液体洗剤が多くて粉せっけんがない方もおられるかと思うので、粉せっけんありとなしのパターンをご紹介します。

水1Lに対し洗剤小さじ1~2

水1Lに対し、粉せっけん小さじ1~2杯を入れて溶かします。

粉せっけんがない場合は、固形石鹸を削ったものでもよいです。

弱火で煮洗いする

布ナプキンがしっかり浸かるくらいに水を入れて火にかけます。

小さな泡が出てくるくらいまでになったら、弱火にして数分(2~3分)煮ます。

すすいで干します

火傷に気を付けて取り出し、布ナプキンが冷めたら、すすいで絞ったあと干します。

布ナプキンの油落としのための煮洗い方法(粉せっけんナシ)

水と布ナプキンを入れて火にかけます

布ナプキンがしっかり浸かるくらい水を入れて火にかけます。

沸騰したら弱火にして3分から5分煮てください。

すすいで干します

火傷に気をつけながら取り出し、冷ましてからすすいで絞り、干します。

まとめ

布ナプキンの煮洗いといえば、シミ抜きがよく紹介されていますよね。

でも、煮洗いをしたことでオーガニックコットンのネル生地の吸収力が上がって感動したので、いい布ナプキンにしたはずなのに漏れてしまう・・・としょんぼりされている方に是非、煮洗いを試してもらえたらと思いながら、この記事を執筆しました。

シミ抜きと油落としでは方法が少し違ってくるので、使い分けの参考にしていただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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