布ナプキンの洗濯に必要なつけ置きバケツ。
布ナプキンを買ってはみたけれど「続けられるかどうか自信がない・・・」という布ナプ初心者さんなら、洗面器でも代用もOKです。
ただ、血液汚れを扱うものなので、できれば専用のものを用意したいところですよね。
そこで、つけ置きバケツを探してみると、ホーローやプラスチックのバケツが紹介されています。
値段や素材が違うので、初めての方はどれがいいのか悩むところですよね。
基本的に、つけ置きだけならホーローでもプラスチックでもどちらでもいいです。
後ほど詳しく説明していきますが、プラスチックとホーローの大きな違いは【煮洗いできるか、できないか】です。
なので、「続けられるかどうか自信がない」という場合は、お手頃価格のプラスチックでもじゅうぶんです。
もう、布ナプキンを長く使っていて、煮洗いもできる本格的なホーローをお探しの方は、下の記事へどうぞ。
プラスチック、ホーロー、どちらでもいいですがやはりそれぞれの素材の持ち味はあります。
2種類の比較や、まずは布ナプキンのつけ置きバケツについて知りたい。
という方は、このままこの記事を読んでみてくださいね。
バケツを買う前のお試しにはチャック付き袋を使うのも
布ナプキンを販売しているお店ではときどき見かける、防臭チャック袋。
外から使用済みの布ナプキンが見えず、防臭・防水加工がされているので、濡らした布ナプキンも持ち歩くことができて便利な袋です。
外出に便利な防臭チャック袋ですが、立てて置けるものも多くあります。
そんな中でも、ジュランジェさんの防臭チャック袋Lサイズは、大きめなので、つけ置きバケツ代わりにも使えます。
しばらくためしてみて、布ナプキンを続けられそう!
という自信が出てくるまでは、防臭チャック袋で代用するのもいいですね。
布ナプキンの洗濯の流れとバケツの役割
布ナプキンの洗濯の手順を簡単に説明すると3段階になります。
- 予洗い
- 洗剤液につけ置き
- 本洗い
1の予洗いで、ザっと汚れを落とし、2のつけ置き洗いでほとんどの汚れを落とし、3の本洗いに進みます。
バケツを使うのは、主に2のつけ置き洗いをする場面になります。
詳しい布ナプキンの洗い方については以下の記事をご覧ください
布ナプキンのつけ置きバケツに求められること
- つけ置きバケツは、洗剤液を入れるため、洗剤の成分で変質しにくい素材が求められます。
- また、長く使う場合は特に、においや汚れが付きにくいこともポイントになります。
- 最後は、一人暮らしだと気にならないかもしれませんが、同居している場合などは、ふた付きのバケツがいいですね。
布ナプキンをつけ置きするバケツの大きさはどのくらいがいい?
探してみると、いろいろあって悩むのがバケツの大きさです。
小さめと大き目のメリットとデメリットを見ていきましょう。
大きさの目安はザックリですが、以下のようにします。
- 小さめ(洗面台に入る大きさ)
- 大き目(水を入れるのにお風呂場などで入れるくらいの大きさ)
小さめバケツのメリット・デメリット
私が今、メインで使っているのは、バケツではなく容量が2Lのホーローのおまるです。
プラスチック製だと、マーナの蓋つきバケツ5Lくらいまでが、小さめになります。
小さめバケツはためすすぎができるのがメリット
予洗いは流水でもできますが、ためすすぎで洗った方が、汚れが落ちやすいです。
そのため、洗面台に溜めながら洗うよりも、水の量が少しで済む小さめバケツはつけ置きだけでなく、予洗いにも活躍します。
また、小さめなので、置き場所もそれほど取らないのがメリットです。
小さめバケツのデメリット
5Lほどあれば、1日分くらいの布ナプキンはつけ置きできると思います。
ただ、私が使っている2Lのホーローおまるでは、1日分は入りきりません。
そのため、次の洗濯までつけ置きしておきたいときは、「つけ置きが終わった布ナプキンの行き場をどうしよう問題」が出てくることがあります。
そんな時は、干しておいたり、大き目バケツと併用したりします。
大き目バケツのメリットとデメリット
大き目バケツは、縦の方が長い、主に普通のバケツの形をしたタイプになります。
洗濯までの間隔が長く開く場合などは、つけ置きする布ナプキンの量も増えるので、大き目バケツだと安心です。
プラスチックバケツの中でも、布ナプキンのつけ置きにおすすめされていることも多いオムニウッティなどになります。
大き目バケツのメリット
家族がいる場合は、自然に洗濯の回数も増えるので、長くつけ置きすることはあまりないかもしれません。
ただ、1人暮らしで頻繁に洗濯しない場合や、仕事などが忙しく、まとめて洗いたいときなどは、布ナプキンを長くつけ置きする場面もあるかと思います。
その場合は、つけ置きの洗剤液を交換しながら、つけ置きする布ナプキンが増えてきます。
そのため、大き目のバケツにしておいた方が、つけ置き後の布ナプキンの置き場も確保できます。
大き目バケツは場所を取るのがデメリット
スペースがあれば問題ないですが、置き場所に困ることも出てくるのが、大き目バケツのデメリットです。
洗面台に入らない大きさなので、お風呂場で水をためたりと、予洗いからつけ置きまでの動線が長くなることも考えられます。
ホーローバケツとプラスチックバケツの比較
それでは、布ナプキンのバケツに多い、2つの素材について見ていきましょう。
ホーロー
食品用のホーローを使ったことはありますか?
例えば、ホーローの保存容器と、プラスチックの保存容器。
二つを比べると、プラスチックはにおいや油汚れがなかなか落ちないのに対して、ホーロー容器はきれいに落ちますよね。
ホーローバケツがプラスチックよりも布ナプキンのつけ置きに向いているとよくおすすめされているのは、簡単に言うとこのような理由からになります。
それではプラスチックではダメなのでしょうか?
プラスチック
プラスチックと言っても、素材はいろいろありますが、バケツはポリプロピレン製が多いようです。
私自身、ポリプロピレン製の厚手のバケツを布おむつのつけ置きに使っていました。
長く使っていましたが、汚れが少し気になっても、メラミンスポンジ洗えばきれいになるので、大丈夫です。
しかし、100均の、ゴミ箱が小さくなったようなふた付き容器は中が凸凹しているので、ヌルヌルの汚れを落とすのに手間がかかるだろうと思います。
布ナプキンを使い始めのお試し期に使うのはコスパもよくてちょうど良さそうですよね。
ただ、長く使うのなら、バケツの中に凸凹がないものの方がお手入れしやすいです。
長く使っていればこびりつく汚れもあります。
そのため、どちらを選ぶにしてもお手入れしやすいことはポイントになりますね。
ホーローとプラスチックの大きな違い
つけ置きできるのは同じなら、一体どこに違いがあるの?と思いますよね。
素材の質感や価格帯も違うのですが、一番の違いは、煮洗いできるかどうかです。
布ナプキン以外にも、ふきんの消毒などで紹介されていることも多い洗い方です。
ホーローをおすすめしたいのはこんな悩みの方
では、煮洗いが必要な場面とはどんな時でしょう?
それは、シミが気になる時と、布ナプキンの吸収率が悪い時です。
特に布ナプキンのモレの改善には煮洗いが役立つことも多いです。
一体型だとそれほど気にならないのですが、プレーンだと中はきれいなのに経血が横に流れていってしまうことがあります。
これは、オーガニック系ネルに含まれる油分が水分をはじくからなので、一度煮洗いすると吸収力が高まります。
そのため、いい素材を使って布ナプキンを作ったのにモレてしまう・・・という方には、煮洗いができるホーローバケツをおすすめします。
一口にホーローと言っても、すべてのホーローバケツが煮洗いに対応しているわけではありません。
煮洗い対応と記載があっても、直火のみでIHは非対応の商品もあるので、購入の際はきちんと説明をご確認くださいね。
煮洗いについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
ホーローバケツを選ぶメリット・デメリット
それでは、ホーローのメリットとデメリットってなにがあるのを詳しく見ていきましょう
- 煮洗いできる。
全てのホーローが対応しているわけではないですが、煮洗いできることが一番のメリットです。 - 酸や塩分に強く傷みにくい
布ナプキンの洗濯に使う、セスキ炭酸ソーダや酸素系漂白剤も安心して使える。 - においや汚れがつきにくい
経血汚れやにおいがつきにくいこともメリットとしてよく上がっています。
価格が高めなど、ホーローのデメリット
- プラスチックに比べて値段が高い
直火にもIHにも対応しているバケツは5000円以上するものが多いです。 - 衝撃に弱い
表面がガラス製なので、強い衝撃を与えると傷がつきます。 - 音が大きい
お風呂場や洗面台など、いろいろなところで使うこともあるかと思いますが、どこかにぶつけると音が響きます。
ホーローのメリット・デメリットを比較して
私自身は、オーガニック系のネル生地で作った布ナプキンのモレに悩んでたので、煮洗いをすることによって原因の一部が改善されたことはとてもよかったと思っています。
私が使っている[ホーローおまる]や、10年使ったあとに思う、よりよいホーローバケツについては下の記事に詳しく書いています。
プラスチックバケツを選ぶメリット・デメリット
プラスチックバケツは、オムニウッティのものを布おむつのつけ置きに使っていました。
布ナプキンと布おむつなので、汚れの種類は違いますが、ずっとつけ置きに使っていても、快適に使えていたので、布ナプキンでプラスチックバケツも十分使えます。
プラスチックバケツのメリット
- 価格がお手ごろ
しっかりした造りのものでも、ホーローに比べるとやはりお手ごろ価格です。 - 音が静か
ぶつかっても音がほぼしないところは、ホーローとプラスチックを使っていて思う、大きなメリットです。 - 長持ちする
オムニウッティのバケツは、まだまだ使えそうなくらい丈夫です。
プラスチックのデメリット
特にデメリットは感じませんが、煮洗いが必要な方には煮洗いできないこと。
他にも、エコに関心が高い方にはプラスチックという素材そのものが、デメリットになるかもしれませんね。
プラスチックバケツのメリット・デメリットを比較して
プラスチックそのものの中での比較だと、メリットの方が上回っています。
お手軽に取り入れやすいし、ものによってはきれいに洗って収納などにも使えます。
そのため、まずはプラスチックバケツから入るのもいいですね。
そのあと、煮洗いが必用になってくれば、プラスチックバケツは別用途に回して、ホーローの購入に踏み切ってもいいかもしれません。
まとめ
布ナプキンのつけ置きに必ず必要になるつけ置きバケツ。
ホーローもプラスチックも、それぞれにいいところがありました。
それ以外ならプラスチックや、煮洗い非対応のホーロー
バケツと言っても、使う方の好みやニーズに合わせて選べる幅広さがあり、じっくり商品やおすすめを見ていると、あれもこれもいいようで、なかなか決まらないこともあります。
悩んでいる時間も楽しいひとときですが、今回の記事がお読みいただいた方にピッタリのバケツを見つけるきっかけになれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。