布ナプキンの洗い方 基本と疑問の解決法

布ナプキンの洗い方
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布ナプキンと紙ナプキンの違いの一つに、「使用後のナプキンを洗うか捨てるか」ということがあります。

しかし、この「洗う」というところに、ハードルが高いなと感じられる方も多いのではないでしょうか。

洗う過程そのものは簡単ですが、慣れるまでは忘れてしまったり面倒に思うこともきっとあります。

でも、少しくらい失敗しても、適当でも、それほど大変なことにはなりません。

もちろん、衛生面には気を付けないといけません。

ただ、2日目で洗うのもしんどい時には洗剤液を交換するだけにしておいて、あとでまとめて洗うこともできます。

それでも大変・・・というときには、紙ナプキンでも全然OK。

基本的な洗い方とともに、手と気を抜きつつ、布ナプキンを使っていく方法を見ていきましょう。

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布ナプキンの洗濯に必要なもの

血液汚れがある布ナプキンは、普通の洗濯の前に、ある程度の汚れを落としておく必要があります。

そこで必要なのが、つけ置きするためのバケツと、セスキ炭酸ソーダです。

洗剤にもこだわれば、今までとは違うものに変えようか?

シミが気になれば、煮洗いしてみようか?

と、いうことも出てくることもあります。

ただ、最初の時点で最低限必要なものはこの2つで大丈夫です。

バケツとセスキ炭酸ソーダ

つけ置きバケツ

布ナプキンを洗剤に付けておくためのつけ置きバケツは、洗面器や100均のバケツでも代用可能です。

つけ置きバケツの選び方については、下の記事にまとめていますので、よろしければご覧ください。

もし、ご家族の目が気になる場合は、蓋つきバケツが望ましいですが、続くか自信がないな・・・というときなどは、チャック付き袋でも代用できます。

セスキ炭酸ソーダ

100均でも売っていますが、使い比べた印象では、こちらのアルカリウォッシュが一番よく落ちます。

また、布ナプキンのつけ置きに重曹と書いていることもあります。

こちらも、使い比べてみた結果、セスキ炭酸ソーダの方がよく落ちる印象でした。

セスキ炭酸ソーダは布おむつのつけ置きにも

話は少しそれますが、布おむつのつけ置きにもセスキ炭酸ソーダはおすすめです。

私は、子供二人を1歳半~2歳ごろまで布おむつで育てていました。

1人目の布おむつ生活の時、「つけ置きは重曹」と本に書いてあったので、そうしていたのですが、においが気になっていたんですね。

そんなとき、布ナプキンで使っていたセスキ炭酸ソーダに変更したら、においが気にならなくなったので、それ以降は布おむつにもアルカリウォッシュを使っていました。

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布ナプキンを洗う水の温度

道具が揃えば、次は水の温度です。

布ナプキンの洗い方を調べていたら、○○度以上で血液は固まると書かれているのを見かけませんか?

50℃~60℃だったり、40℃以上と書いてあったり、いったいどっちだろうと悩んでしまいます。

特に、寒い冬にお水で洗うことを考えると、それだけで気が引けてしまいますよね。

10年以上布ナプキンを洗ってきて、いろいろな情報と照らし合わせた結果、私の感想は以下の通りです。

42℃までは大丈夫という言葉と、蛇口と生理用布ナプキンのイラスト

  • 水の温度は42℃くらいまででも普通に落ちる。
  • 冷たい水よりも普段使っているくらいのお湯(40℃くらいまで)の方がよく落ちる印象。

お湯はダメ!と思い込んでいた初めの頃は、寒い冬もずっとお水で洗っていました。

でも、いろいろ調べた結果、普段使っているお湯の温度でも全然大丈夫でした。

なので、寒い日には無理せず、お湯で洗ってくださいね。

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予洗いをしていきます。

さて、いよいよ、布ナプキンを洗濯していきましょう。

布ナプキンを交換したら、つけ置きの前に予洗いをします。

予洗いとは、ついている血液を水でザっと洗い流しておくことです。

私は、つけ置きバケツに水をためて、洗っては流し、洗っては流しをだいたいの汚れが落ちるまで数回繰り返し、その後つけ置きしています。

忙しいときはそのままつけ置きしてもOK

子どもが小さいときなど、どうしても予洗いする時間が取れないときもあります。

そんなときは、そのまま洗剤液につけ置きしても大丈夫です。

このとき、経血がついている面を下にしてつけ置きすると、血液の重みで汚れが下に落ちていくので、より汚れが落ちやすくなります。

次の交換時でも、まだバタバタしているときは、洗剤液を取り替えて、そのまま次のものと一緒につけ置きして、洗える時にザっと洗ってしまいましょう。

つけ置き洗いの洗剤液を毎回計るのは面倒

水500mlに小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダ。

これが、つけ置きに使う洗剤液の比率です。

小さいことですが、毎回計るのってけっこう手間だな・・・と感じませんか?

私もはじめのころはきちんと計量していました。

でも、今となっては、セスキは適当に振り入れるだけでまったく計量していません。

それでも特に、気になることはありません。

ただ、やはりある程度はきちんと計量したいという方もいらっしゃるかと思います。

計量が楽になる方法

  1. まずは、セスキ炭酸ソーダを、100均などのボトルに移し替えます。
  2. 続いて、お手持ちのバケツに、何リットルの水が入るかを計ります。
  3. そして、セスキ炭酸ソーダを、入れ物のキャップに、使用する分量だけ入れます
  4. 洗剤を入れるところの目安をマジックで記入します。

こうしておけば、バケツ一杯分の洗剤を、毎回小さじや大さじで計らなくても、簡単に用意することができます。

つけ置きの時間

ネット上で見てもさまざまなのが、このつけ置き時間です。

  • 2時間から1日以内
  • 4時間から8時間
  • 数時間からひと晩
  • 半日から1日
情報にばらつきはあるものの、24時間以上つけ置くと、布ナプキンに汚れが戻ってくる再汚染が発生するので、長くても24時間までになっています。

経血の状態によってつけ置き時間は変化させる

生理の経血が多いころと、少なくなってきてからでは汚れの落ち方に差があります。

そのため、汚れの落ち具合によって、つけ置き時間も変化させていくとよいでしょう。

経血が落ちやすい、生理のはじめの頃

生理の初めの頃の血液は、比較的落ちやすいため、予洗いで見た目はほぼ落ちていることも多いです。

そのため、生理の2~3日目くらいまでは、次のナプキンを交換したタイミングでは、バケツの中の布ナプキンはほぼきれいな状態です。

最初の布ナプキンはつけ置きから出して、すすいでしまいます。

その後、使用済みナプキンを予洗いしてつけ置きします。

汚れが落ちにくくなってくる、生理中盤から後半

このころになると、次のナプキンを交換してもまだ、最初のナプキンの汚れがすっきりしていないな。

と、思うこともあります。

そんな時は、一度すすいで、予洗いした新しい使用済みナプキンと一緒に、もう一度新しい洗剤液につけ置きします。

1枚目の生理用布ナプキンをすすいで2枚目の生理用布ナプキンと一緒にバケツへ入れているイラスト

つけ置き後にすすいだ布ナプキンの置き場所

洗剤液につけておいた布ナプキンは、だいたいの汚れが落ちています。

洗濯機へ入れる前に、軽くすすいでおきます。

ただ、このすすいだ後の布ナプキン。

洗濯するまで、どうするの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

個人的な例になりますが、洗濯回数によって変化もあったので、これまで私が試してきた方法をお伝えしますね。

洗濯が1回の場合

1日に1回洗濯の時は、次のように対応していました

  • 大き目のバケツにつけ置きしてためておく
  • 洗うまで干しておく

1台の洗濯機のイラスト。

子どもが小さかった頃などは、洗濯を回すタイミングは1日1回でした。

1日1回の場合、つけ置き後、洗濯までの時間が長く開くこともあります。

絞っているとはいえ、濡れている布ナプキンを洗濯機へ入れっぱなしにしておくのはカビが生えそうで心配・・・

そこで、1日1回洗濯の頃は、普段のつけ置きバケツとは別に、大き目のつけ置きバケツを用意しました。

夏などは水も傷みそうだったので、バケツの中につけ置き用の洗剤液+酸素系漂白剤を入れて、すすぎ終わった布ナプキンをつけていきました。

そして、洗濯のタイミングですべてを絞って、ネットに入れて洗濯します。

大きいバケツを買うほどでも・・・という場合は、洗濯までどこかに干しておくのも、カビなどの防止によいと思います。

洗濯が1日2回の場合

  • 絞って広げてネットに入れて洗濯機へ
  • 夜につけ置きが終わるものは、次の朝まで干しておく

布ナプキンの洗濯を2回するための2つの洗濯機

今は、洗濯のタイミングは朝夕2回です。

日中に使った布ナプキンは、だいたい夕方には洗濯できるので、すすいだ後の布ナプキンは、固く絞って広げた後、ネットに入れて洗濯機へ入れておきます。

ただ、1日目から3日目くらいの汚れが落ちやすい時期は、夕方につけ置きして、寝る前にはもうつけ置きが必要ない布ナプキンも出てきます。

そういう時は、すすいだあと、洗濯機へ入れずに、洗濯機の近くに干しておき、朝の洗濯の時にネットに入れて回します

洗濯機での本洗い2つの疑問 洗剤と別洗い

ここまでくれば、あとは洗濯機におまかせできます。

ですが、気になることが2点あります。

  • 洗剤はいわゆる「石けん」でないとダメ?
  • 他のものと一緒に洗っても大丈夫?

洗剤は何を使う?

布ナプキンは体に優しいために使う方が多いからだと思うのですが、洗剤についてもできるだけ体に優しいものをおすすめしているところが多いです。

「合成洗剤や蛍光増白剤などの入った洗剤は避けましょう。」

「石けん純度の高い洗剤を使いましょう。」

これまで、以下の3種類を布ナプキンに使っていましたが、大きな差はあまり感じられません。

ただ、それぞれに思うことはあるので、洗剤の紹介と私の感想を書いておきます。

  • そよ風
  • さらさ
  • アタックゼロ

私は見てもわからないのですが、緑の枠の中に成分表を記載しておきます。

そよ風

1人目の子どもが生まれるか、その前頃から、2人目がおむつを卒業するまで7~8年くらい使っていました。

純石けん分(60%脂肪酸ナトリウム)、アルカリ剤(炭酸塩)、金属イオン封鎖剤

そよ風は、泡立てるのに手間がかかるのが、一番の難点でした。

  1. 洗濯機に水を張って、粉を入れてから2~3分回して、泡立てる。
  2. そのあと、洗濯ものを入れる

子どもが小さい頃は特にいつもバタバタしているので、泡立てていることを忘れて、脱水まで進んでしまうなんてことが、しょっちゅうありました。

ただ、この方法を知るまでは、洗濯ものが入っているところに粉を入れて回していたのですが、石けんの溶け残りが発生してしまいます。

そのためか、その頃は洗浄力が発揮できていなかったように思います。

今は、私が使っていたころとパッケージが変わっているので、もしかしたら溶けやすさも変わっているかもしれません。

ちなみに、そよ風には液体もあって、一時期使っていました。


こちらは、粉よりもうんと扱いやすいです。

ただ、子どもがおむつの間は、とにかく洗濯物が多く、どんどん詰め替え用がなくなり、コスパが悪すぎたので、また粉に戻しました。

さらさ

こちらは5年ほど使っていました。

粉を泡立てる必要がなくなったという以外、特に変化は感じませんでした。


界面活性剤(25%:ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルエーテル硫酸エステル塩、純せっけん分(脂肪酸塩)、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩)、安定化剤、pH調整剤、水軟化剤(クエン酸)、ケア成分(コットンミルク)*、酵素
*コットンミルク:コットンにも含まれる植物由来のケア成分のこと。(蛍光剤を配合していませんが、生産設備が蛍光剤配合の洗剤と共用のため、微量に検出されることがあります)

アタックZERO

長男が高学年になってくると、汚れがより濃いものになってきたので、アタックZEROに変えてみました。

布ナプキンは、肌触りが少し悪くなったような気もします。

ただ、日光に長く当たっているだけかもしれませんし、布ナプキンの使用期間が長くなってきたためかもしれないので、洗剤のせいかはわかりません。

界面活性剤(50%、高級アルコール系(非イオン)、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩、高級アルコール系(陰イオン)、脂肪酸系(陰イオン))、安定化剤、酵素

いっしょに洗うものに柔軟剤を使いたい場合は別洗いで

つけ置きが終わってすすいだ後の布ナプキンの汚れはほとんど落ちている状態です。

そのため、他のものと一緒に洗濯しても特に問題はありません。

ただ、しっかり柔軟剤を使いたい場合は、分けて洗濯してください。

柔軟剤は、はっ水をまねき、経血の吸収性が低下することがあります。

吸収性が落ちた布ナプキンは、漏れの原因にもなるので、布ナプキンの洗濯には柔軟剤はおすすめできません。

洗った布ナプキンを干す

衛生面が気になる布ナプキン。

一体型などは特に厚みもあるため、しっかり乾かしておきたいところです。

布ナプキンを外に干している

お布団などを日光に当てて干せば、殺菌効果があると聞いたことはありませんか。

天気の良い日には、10時から14時くらいの時間に、空気が乾燥していれば、1~2時間で効果があります。

ただ、おひさまにしっかり当たった布は、パリパリになって肌触りが悪くなったり、紫外線で生地が色あせたり劣化しやすくなります。

そのため、陰干しをすすめているところもあります。

どちらを選ぶかは、お好みになりますが、できるだけ風通しの良いところで干すことをおすすめします。

それでもシミはできてくる 布ナプキンのシミ対策2つ

ながく布ナプキンを使っていると、どうしても落としきれない汚れが残っています。

仕方がないことですが、少しでも軽減させるためには2つの方法があります。

生理後半は使い捨て布ナプキンにする

多い日の血液は比較的落ちやすい汚れです。

ただ、生理の後半になるにつれ、経血汚れは落ちにくくなってきます。

そのため、生理の後半に使い捨て布ナプキンがおすすめです。

こうすることで、落ちにくい汚れそのものを付けないようにできます。

方法は、古くなったタオルやTシャツなどを適当な大きさに切って、ホルダーにセットするだけ。

古着などがなければ、さらしを切ったりしても使えます。

詳しい方法は、下の記事にまとめているので、ご興味のある方はご覧ください。

煮洗いする

透湿防水布が入っていたり、プラスナップが付いているものは高温に対応していません。

そのため、プレーンタイプの布ナプキンに使える方法が煮洗いです。

洗剤を入れて弱火で洗えば、シミ落としや殺菌にもなります。

外出時 帰宅後の洗濯を楽にするためにできること

経血汚れは8時間程度で変質し、汚れが落ちにくくなります。

時間はもう少し短くても、乾いてしまうと落ちにくくなります。

そこで、外出時にあると便利なのが、スプレーボトルに入れたセスキ炭酸水です。

布ナプキンにスプレーボトルで洗剤液を吹きかけている

これは、つけ置きの時と同じ水500mlにセスキ炭酸ソーダを小さじ1杯溶かした洗剤液です。

持ち歩き用にはそれほど量は必要ありません。

そのため、つけ置き用の洗剤液を作ったときに、スプレーボトルに取っておくと楽です。

布ナプキンの洗い方 基本と疑問のまとめ

長くなりましたが、今回の記事をまとめていきます。

  • まずはセスキ炭酸ソーダとつけ置きできる入れ物があれば大丈夫
  • 水の温度は、普段使うお湯の温度でもOK
  • セスキ炭酸ソーダは100均ボトルに移し替えます。
    そして、ボトルのキャップに使う量の印を書いておけば、計量なしで楽々
  • 忙しいときはそのままつけ置きしても大丈夫
  • つけ置き時間は、経血の質によって変化させよう
  • すすいだあと、洗濯するまでが長ければ、干しておくか、他のバケツにつけておくと安心。気にならなければ、そのまま洗濯機でも
  • 本洗いの洗剤は、気にならなければなんでも大丈夫(私の主観ですが・・・)
  • 日光に当てると殺菌効果はあるが肌触りが悪くなることがあるので、陰干しにするかはお好みで。
  • シミはどうしてもできてくるので、後半を使い捨て布ナプキンにしたり、煮洗いしてみてください。
  • 経血は8時間程度で変質して汚れが落ちにくくなるので、長時間の外出にはセスキ水スプレーを持ち歩き、かけておいた方が後が楽。

い方の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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