一番長時間使うことになる夜用布ナプキン。
日中用と同じ内容で大きさだけを大きくして作れば大丈夫なの?
でも、なんとなくそれだと漏れが心配・・・
初めて夜用布ナプキンを作ろうと思うと、大きさだけでなく、吸収体の素材や枚数なども気になりますよね。
そこで今回は、寝ているときにおこりやすい、伝い漏れをどう防ぐか。
また、朝イチの多い出血を漏らさずにどう受け止めるか。
この2点をクリアできる夜用布ナプキンの形と作り方のヒントをご紹介していきます。
伝い漏れを一番防げるのはプレーンタイプの2枚使い
布ナプキンの形はいろいろとありますが、一番のおすすめは、プレーンタイプを2枚使う方法です。
夜の漏れは、寝ている間に流れでてきた経血が、お尻の溝を通って、伝い漏れが起こることが多いと思います。
この漏れを防ぐには、経血の出口をふさいでしまうのが、一番確実です。
プレーンを2枚使う方法
2枚使いでよく紹介されているのは、ホルダーに大きいプレーンをセットし、小さいプレーンをロール状にして膣口に当てて使う方法です。
ただ、この方法は、トイレで下着を下ろした時に、落とすこともあります。
夜は特に寝ぼけていることも多いため、下着の中はかなりゴワゴワしますが、ホルダーのテープに固定できるサイズのプレーンをロール状にして使うと、安心です。
慣れて落とす心配がなくなれば、もちろん小さめプレーンでもOKです。
おすすめの生地はフェイスタオル
夜の出血は、寝ているときに出てくることも多いですが、起きあがって少ししてから、溜まっていた分がまとめて出てくること、ありませんか?
この場合は、ナプキンの素材によっては吸収が追い付かず、横漏れしてしまうこともあります。
私自身、出血量が多かった頃、夜用の作り方を、いろいろな種類の生地で試してみました。
その時に思ったのは、オーガニックなどのネル生地は吸い込みが追い付かないのでダメだということでした。
もっと素早く、経血を吸収してくれる素材はなんだろう?
と、考えて試した結果、一番良かったのが、イオンで買ったフェイスタオルでした。
出血の傾向によってはネル生地やタオル×ネルも
とはいっても、フェイスタオルナプキンは下着内がいっぱいになります。
パンツの中はかなりもこもこです。
そのため、できればもう少し軽装備の方がいいというかたも、きっとおられますよね。
フェイスタオルは、夜中のトイレや朝起きたとき、まとめて出血する場合にもっとも向いています。
そのため、経血量が少ない方や、少しずつ経血が出てくるタイプの方などは、ネル生地プレーン2枚でも十分だと思います。
また、寝ている間も時々多めの出血がある場合などは、ネル生地だと吸い込みが追い付かないことがあるので、ロール状をタオルにして経血をがっつりキャッチ。
そのあとは、3つ折りにしたネル生地でゆっくり吸収するのもいいと思います。
ネル生地の注意点
ここからは、ロール状2枚使いにしても、このあと紹介する形でも、ネル生地を使うこともあるかと思います。
ただ、オーガニックや無漂白のネル生地は、生地の油分で水分をはじき、漏れの原因になります。
いい生地は柔らかく気持ちがいいですが、最初に煮洗いするなどの対策をした方が、より安心して使うことができます。
下の記事に、ネル生地を快適に使う方法をまとめていますので、よろしければご覧ください。
そのほかの布ナプキン3種で夜用を作るポイント
布ナプキンには、他にもさまざまな種類があります。
プレーン2枚ほどは必要なさそうだという方には、他の布ナプキンもおすすめです。
プレーンタイプ
手作り布ナプキンのいいところは、市販のものにはないものが作れることです。
市販のものは、土台の布1枚+当て布1枚のプレーンが多くないですか?
夜用なのに、ネル生地2枚で大丈夫かな?
そんなときは、ネル生地を1枚増やして作ることで、吸収力を上げることができます。
私は2人目の産後、生理がはじまってから経血が増えたので、フェイスタオル布ナプキンにたどり着きました。
でも、その前までは、土台の布1枚+当て布2枚の計3枚で作った夜用布ナプキンで十分対応できていました。
2枚使いよりも、伝い漏れしやすくはなります。
ただ、それほど多くないとは思うけれど、2枚仕立て1枚では不安という方にはおすすめです。
3D・立体型
吸収体が表面についている3D・立体型。
プレーン2枚使いほど膣口に密着させることはできません
でも、履くときにギュっと当てることで、一体型よりは安心感は上がります。
また、吸収体が外付けなので、中にある一体型よりも枚数を増やしやすくなります。
その分、洗濯が乾きにくいのが少し難点ですが・・・
また、私は使ったことがないのですが、ジュランジェさんの夜用には、立体型の吸収体をボタンで留めて、より立体に使える夜用布ナプキンも販売されています。
一体型
紙ナプキンと同じような作りなので、一番手軽に取り入れやすいのが一体型ですよね。
ただ、これまでご紹介した布ナプキンの中では、いちばん平面的な形になります。
そのため、夜用として使うには伝い漏れが起こりやすい形になります。
ネル生地だと、吸収力がゆっくりのため、追い付かないことも。
そこで、肌面の一番上にくる生地を、リネンやワッフルにするのがオススメです。
すると、ネル生地よりは最初の吸収力は上がるので、一体型でも安心感もアップします。
いま使っているものが一体型で、漏れが気になる場合。
買い替えたりも大変ですよね。
その場合は、一体型にテープを付けて、ロール状のプレーンを付けて見るのもいいと思います。
試したことはないので、あくまでも想像ですが、夜用一体型は、それだけで夜を乗り切れるであろう吸収体は入っていると思います。
そのため、ネル生地2枚で作られたプレーンだと、重曹びすぎるかもしれませんよね。
とにかく出口と、伝っていく部分を防ぐことができればよいのであれば、ロール状は、ネル生地1枚でもいいかもしれません。
(朝にはすき間がないくらい真っ赤になっているかもしれませんが)
テープはつけずに、ロール状だけを挟むこともできますが、落下にはくれぐれもご注意ください。
3D・立体型で夜用を作るときの生地の組み合わせ例
夜用の3D・立体型布ナプキンの吸収体は、どんなものを使って作ればいいのだろう?
吸収体の量が増える夜用は、吸収体の中身も気になりますよね。
そのため、3つの組み合わせ例をご紹介します。
この組み合わせが、絶対というわけではありません。
例を参考にしながら、手持ちの生地と相談してお試しくださいね。
①すべてネル生地の組み合わせ
吸収体をジグザグミシンで縫った、すべてネル生地のパターンです。
こちらは、一番薄手になるので、経血量が多い方には向いていないと思います。
吸収体は全部で5枚。
肌側からご紹介します。
- ジュランジェさんのプレミアムネル
- ミュッターさんのオーガニックネル
- 片面起毛ネル
- ミュッターさんのオーガニックネル
- すぃーとこっとんさんの無蛍光・無漂白ネル
本体は4枚で、肌側から
- ミュッターさんのオーガニックネル
- ミュッターさんのオーガニックネル
- なごみの風さんの透湿防水布
- MY mamaさんのブロード生地
②表面にリネン+中にネル生地の組み合わせ
リネン以外は、ほとんど①と同じです。
ネル生地より、吸い込みがよいリネン生地を肌側へ持ってくることで、安心感がアップ。
作りやすい厚み、吸収力、を見たとき、一番バランスが良い組み合わせだと思います。
- なごみの風さんのリネン
- ジュランジェさんのプレミアムネル
- すぃーとこっとんさんのネル
- すぃーとこっとんさんのネル
- すぃーとこっとんさんのネル
本体は4枚で肌側から
- すぃーとこっとんさんのネル
- すぃーとこっとんさんのネル
- ジュランジェさんの透湿防水布
- MY mamaさんのブロード生地
③一番厚手のワッフルや厚手パイルを入れた組み合わせ
厚手の限界にチャレンジした組み合わせです。
吸収体は5枚。
表面はワッフル生地、中に2枚厚手パイル(タオル地)が入っています。
- なごみの風さんのワッフル
- 厚手パイル
- すぃーとこっとんさんのネル
- 厚手パイル
- すぃーとこっとんさんのネル
- なごみの風さんのワッフル
- すぃーとこっとんさんのネル
- なごみの風さんの透湿防水布
- MY mamさんのブロード生地
吸収力はかなりいい組み合わせになります。
しかし、かなりの厚みで、私の使っているJUKIミシンでも苦戦しました。
そのため、パイル生地は1枚でもいいかと思います。
ただ、もう1枚を変更するなら、薄手パイルよりは、ネル生地の方が吸収力は落ちないと思います。
漏らさない夜用布ナプキンの作り方のヒントのまとめ
横になっている時間がほとんどの夜用は、伝い漏れを防ぐことが一番の漏れ予防になります。
そのため、ロール状のプレーンナプキンを挟み、経血の出口も経血が伝っていく部分もふさいでしまうことが、一番の漏れ予防になります。
おすすめはタオルを切って作るものですが、厚みが気になる場合や経血がそれほど多くない場合は、ネル生地でももちろん大丈夫です。
その他の布ナプキンでは、当て布を増やしたプレーンや、3D・立体型布ナプキンも、経血量がすごく多いという場合でなければ、使いやすいと思います。
オーガニックや無漂白のネル生地で作る場合は、油対策をしてくださいね。
一体型は体とのすき間がどうしてもできてしまうので、漏れやすくなります。
ただ、朝、目が覚めてしばらくゴロゴロしている間に起こる伝い漏れ。
この場合、「あ、流れてきたな」と気づくことはありませんか?
そのときに、サっとナプキンのお尻側を肌に押し付ければ、流れている途中で吸い込むことができます。
プレーンレーンのみ、3D・立体型、一体型の3つは、どうしても肌とのすき間ができてしまうので、目が覚めている間なら、この技で切り抜けることもできます。
今回の記事が、快適な夜用を作るお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。