今回は、多い日にこそ使ってみたい[オバール型布ナプキン]の使い方と作り方をご紹介します。
ソフィ シンクロフィットのような、オーバル型布ナプキンとは
オーバル型布ナプキンとは膣口に当てて使う小さめの布ナプキンです。
pinterestで布ナプキンを見ていたときに、海外のサイトで時々見かけることがあったリーフ型の布ナプキン。
どうやって使うんだろう??と、私もはじめはわからなかったのですが、数珠つなぎで見ていくと自動翻訳で陰唇間パッドという名前で出ているページにたどり着きました。
日本では、形は少し違いますが、月経血コントロール用布ナプキンとして、レメディガーデンさんから[膣トレ布ナプキン]、ドクターリセラの公式サイトでは[ふわここ リーフ]という商品が販売されています。
形が違うので、オーバル型に膣トレ効果があるのかはわかりませんが、膣口に当てるという使い方は同じです。
追記
この記事を公開して、1ヶ月半がたった先日、紙ナプキンにも[ソフィ シンクロフィット]という、オーバル型と同じようなナプキンがあるのを見つけました。
使ったことがある方には、こういう感じだということが 伝わりやすいと思います。
かなり前から販売されているようですが、私は知りませんでした。
指原莉乃さんもソフィ シンクロフィットを愛用されているそうです。
本体も包んでいる紙もトイレに流せるなんて外出時や帰省などにはとても助かりますよね。
流せることは代用できませんが、オーバル型がシンクロフィットの代用になるのか、使い比べてみました。
よろしければ、ご覧ください。
オーバル型布ナプキンの作り方
材料
生地
今回は布ナプキンを作ったあとに余ったネル生地を使います。
型紙
型紙をダウンロードして、お好みの大きさの型紙をそのままお使いください。
周りをかがるだけなので、縫い代はありません。
型紙ダウンロードはこちら
裁断し、印をつけます
海外のリーフ型を見ていると、3枚が多いようなので、今回は3枚で作っていきますが、さらしやダブルガーゼで3枚だと、わりとはやくにいっぱいになってしまったので、もう少し多くても大丈夫だと思います。
厚手のタオルは、4枚縫うのはちょっと無理そうでした。
型紙を半分に折り、1番上にする生地に当てて、真ん中にチャコペンで線を引きます。
縫っていきます
赤い矢印から右へ向かって、ジグザグミシンで一周縫います。(ジグザグミシンのはじめは直線縫いで返し縫をしておくとほつれにくくなります。)
最初のところまで戻ってきたら、ミシンの押さえを上げて生地の向きを変え、中心を直線で縫います。
左側がジグザグミシンをして戻ってきたところで、右側が押さえを上げて生地の向きを変えたところです。
完成です!
作った布ナプキンの販売などについて
お問い合わせが増えてきたので、布ナプキンの販売や型紙の利用について以下にまとめました。
著作権は・・・?
販売してもいいの?
と、気になる方は、ご覧ください。
オーバル型布ナプキンの使い方
どうやって使うの?
ただし、これだけでは小さすぎるので、布ナプキンの補助として使います。
プレーンタイプや一体型などを使う時に、まず陰唇の間にオーバル型を当てたあと、ショーツを上げます。
この時、ギリギリまで手で押さえておかないと、ひらひらと舞っていってしまうのですが、落とさないようにと、あまり強く押し付けると痛くなることがあるので、ご注意ください。
いつ使うのがおすすめ?
また、オーバル型は小さく、どこにも固定されていないため、落としやすくなっています。
交換時、経血をある程度吸った状態だと、まっすぐに下着をおろせばひらひらと落ちていくことは避けられますが、ほとんど水分を含まない生理後半では水分がない分落としやすくなるのでおすすめしません。(私も試してみて、落としました)
大きさはどうやって選ぶの?
海外のサイトを参考に3種類の大きさを作ってみましたが、多い日に使うので、大きい方がより吸収力がアップします。
ただ、大きめで厚みがあると違和感を感じることもあるかもしれないので、使ってみながらご自身に合う大きさや厚みを探してみてくださいね。
オーバル型布ナプキンのいいところ
吸収力がアップする
素材にもよりますが、Tシャツ、ネル、タオルなど、どれを使っても、布ナプキン単体よりはオーバル型の布の分、吸収力が上がるため交換する時間を延ばすことができます。
膣口に当てるという意味では、夜用でおすすめしているようにプレーンタイプを2枚使って、1枚をロール状に巻いて当てるという方法も同じ効果はありますが、オーバル型の方がよりコンパクトです。
洗いやすい
タオルなどの厚手素材を使っていると、交換のタイミングによってはオーバル型のみを交換することもあります。
普通のプレーンや一体型だと、はじめの予洗いの時に汚れていないところまで、いったん全部赤く染まってしまいますが、木の葉型は余計な部分がないので、経血が広がる場所もなくプレーンや一体型よりもすぐにきれいになります。
作るのがカンタン
ミシンを使っても、手縫いでブランケットステッチをしても、小さいため、本当にすぐにできてしまいます。
余った布で作れる
布ナプキンを作っていると出てしまう、中途半端な大きさのネル生地。
オーガニックなどいい素材のものは特に、もったいないなと思いながらも、何にもなれなそうなこの大きさ・・・という生地がありませんか?
うちにはたくさんあったのですが、このオバール型でうまく利用することができました。
上のハギレから、3枚でできた中と小ができました。
使い捨ての布ナプキンでも代用できます
あまり大きいと違和感がありますが、12~13㎝角くらいに切ったTシャツを小さくたたんで膣口に当てても、同じように使えます。
そのまま捨ててしまえるので、楽ですね。
オーバル型布ナプキンの少し残念なところ
使い方によっては痛くなることもある
私には、普段から、生理の1日目や2日目あたりに、ちょうどオーバル型を挟む部分が痛くなるという、謎の生理痛があるので、みなさんに当てはまるかはわからないのですが、厚みや素材、当て方によっては痛みを感じることがありました。
一番デリケートな部分に当てるため、乾いていると痛みがでやすくなります。
そのため、出血が多い日に使うことをお勧めします。
落とすまいと強く押し付けると痛くなることがあります。ほどほどの力加減でお使いください。
色々な古着で試していた中で、子どものトレーナーを使ったのですが、トレーナーの裏起毛?というのか、内側のザラザラした素材が外側にくるように作ったものは痛くて15分ほどで外しました。
トレーナーの表側で作ったものは大丈夫だったので、素材がよくなかったのだと思います。
真っ赤に染まる
どれだけ多いと言っても、たとえ貫通漏れをしたとしても、布ナプキンの全体が真っ赤に染まることは私は経験したことがないのですが、オーバル型はその小ささと、主に多い日の補助として使うというタイミングもあり、交換するタイミングでは真っ赤に染まっていることも多くなります。
長時間の使用で、プレーンや一体型など、布ナプキン本体も交換する時には、布ナプキンの上に乗っているオーバル型も一緒に交換すれば触らなくても済むのですが、プレーンはまだ全然余裕で使えるんだけど、オーバル型だけが見事に真っ赤・・・
ということもあります。
オーバル型を交換する時
真っ赤に染まったオーバル型を触ったあとでも、ショーツを上げるなど、他の部分を触らなくてはならないので、ポーチ(私は巾着を使っていますが)などにアルコール消毒液の小さいものや手を拭くためのシートなどを入れておくと、一度手をきれいにしてから次の工程に移ることができます。
落としやすい
使い捨て布ナプキンは、両面テープを貼るなどの対処法がありますが、オーバル型はさらに小さく、デリケートゾーンに密着させて使うため、両面テープは使えません。
また、木の葉がひらひらと落ちていくように、乾いた状態だと下着をおろすときに気を付けていても、舞っていってしまいます。
オーバル型布ナプキンの素材
オーバル型布ナプキンに向いている素材
全て大サイズを使っての比較です。
吸収力を上げるのに向いているのはタオルです。
百均の薄手タオルでは頼りないと思いますが、古くなった今治タオルを使ったものは、二日目の2時間近くでも、一番大きなオーバル型のみでほぼ対応できていました。
トレーナー生地も吸収力がよかったですが、裏がザラザラしている素材の場合、デリケートゾーンに使うには刺激が強く痛くなるため、表面を使う方がいいです。
Tシャツ生地は二日目に2時間だと高確率で真っ赤に染まってしまいますが、タオルやトレーナーに比べて薄いので、肌なじみがよく違和感が少なく、オーバル型初心者の方にも取り入れやすいと思います。
オーガニック系などは特にゆっくり吸収してくれるので、そこそこ出たな、という時でも、オーバル型のみの交換で済む時もありました。
まとめ
小さくても吸収力はあなどれないオーバルタイプの布ナプキン。
慣れないうちは、落としてしまうこともあるかもしれませんが、慣れるとドッと出る感覚が少し抑えられたり、吸収力が高くなったり、洗濯が楽だったり、小さい装備でいいところがたくさんあります。
また、Tシャツやタオルなどをアップサイクルしたとき、プレーンだけでは多い日には頼りないですが、オーバルタイプを補助として使うことで多い日でも乗り切ることができます。
見慣れない形なので、ハードルが高く感じられるかもしれませんが、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!