布ナプキンの生地にはどんなものがあるの?

手作り布ナプキンの材料
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布ナプキンという小さな世界でも、幅広い種類があるのが使われている生地です。

完成品の布ナプキンでも、布ナプキンのお店で売っているハンドメイド用の生地にも、色々な種類のものがあり、迷ってしまいますよね。

今回はそんな、手作りや市販の布ナプキン選びのための、生地特集です。

手作り布ナプキンの種類やパーツごとに使う生地の紹介は下の記事へお進みください。

手作り布ナプキンの生地選び|種類やパーツごとに向いているもの。
布ナプキンには、おりもの用のライナーや、生理中に使う一体型やプレーンタイプなどがあります。 そして、使われている生地もいろんな種類があります。 ネル生地のようにどの布ナプキンにも使いやすいものから、ダブルガーゼや薄手のニットのように、おりも...
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布ナプキンに使われる生地の種類と特徴

市販の布ナプキンでも使われている生地はネル生地やニットなど色々とあります。

どの生地にも、いいところや少し気を付けたい性質などがあり、手作りの場合は、それぞれの特徴を生かして作るといい布ナプキンが作れます。

まずは、布ナプキンでよく使われている生地の種類と特徴を見ていきましょう。

布ナプキンのメイン選手|ネル生地

右側にオーガニックネル生地と左側に漂白されたネル生地

右側がオーガニックのネル生地、左が漂白されたネル生地です

布ナプキンの代表選手ともいえるネル生地は、しっかりと織られた目の詰まった生地で、表面は起毛(毛羽だたせている)されています。

表面の起毛部分で水分をからめ取ったあと、ゆっくりと吸い込んでくれます。

そのため、ガーゼのように目の粗い生地だとすぐに通り抜けてしまう水分もしっかりと吸収してくれるので、布ナプキンによく使われています。

ネル生地のいいところ
水分をしっかり吸収してくれる
しっかりした生地で型崩れしにくい
伸びにくい生地なので、初心者さんでも縫いやすい
ネル生地のちょっと残念なところ
使っている間に固くなってくる
通気性が少し悪く、夏にはムレが気になる場合もある

オーガニックや無漂白の生地は、天然の油分が含まれているため、吸い込みが悪いことが多いです。

しかし、少し手を加えることで、いいところをより生かすことができます。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

吸い込みが早く肌面向き|リネン生地

リネン生地

麻の一種の亜麻という植物を原料とした繊維がリネンです。

素早く水分を吸収してくれるため、肌がべたつく不快感が軽減されます。

リネンのいいところ
吸水性がよい
汚れ落ちがよい
毛羽だちにくく丈夫
肌面におすすめ
リネンのちょっと残念なところ
漂白剤を使うと、繊維に含まれる良い成分が落ちる可能性があるため、あまりおすすめされていません。
吸収体にするには、少し薄いので、肌面向きです。
手作り布ナプキン用には、和みの風さんのリネンが、お試しサイズもあり、使いやすいですよ。

リネン生地は、服地などでもありますが、薄さや肌触りなどの幅が広いです。

下着側なら、薄目だったり、少し固めでも使うことはできますが、肌面に使うリネンは、吸収力や肌触りに間違いがない、布ナプキンのお店で販売されているものを使うことをおすすめします。

肌当たりと吸収力のバランスがいい|ワッフル生地

ワッフル生地

表面がお菓子のワッフルのように凸凹しているため、表面積が2倍になっています。

高級なタオルにも使われているように、吸収力が高い。

ワッフル生地のいいところ
吸収力が高い。
べたつきにくいので、夏にもおススメ。
吸収体に使われていることもある。
ワッフル生地の残念なところ
手作り用の生地の中には、しっかりとした凸凹を出すために、使用前に何度か洗う必要がある。

ライナーや軽い日用に|ガーゼ生地

ガーゼ生地の写真

目が粗く、柔らかく、伸びやすい生地。

ガーゼ生地のいいところ
柔らかく肌触りがいい
吸水性がいいため肌触りがサラッとしている
ガーゼのちょっと残念なところ
水分がすぐに通ってしまうため、経血量が多い時期には向かない
生地が柔らかく伸びやすいため、初心者の方は縫いにくいと感じることもある。

吸収体にネルとセットで|パイル生地

厚手と薄手のパイル地

右側が厚手、左側が薄手のパイル生地です

表面がタオルのような生地です。

タオルは両面がループになっていますが、パイル地は片面がループ状になっている片面パイルが多いです。

目が粗く、吸水性が高いです。

パイルだけだと、貫通が早くなりますが、ネル生地と組み合わせると、いいところを伸ばし合って吸収力が高まります。

パイル地のよいところ
吸水性がよい
ネル生地と合わせると吸収力が高まる
パイル地のちょっと残念なところ
厚みがあるので、手作りする場合は、あまり使いすぎると縫いにくくなる。

下着のような肌触り|ニット生地

左が薄手のニット生地、右が厚手のニット生地

左側がねこ足ニット、右側が接結ニットです。

布ナプキンに使われているニット生地には、点々と穴が開いている薄手のニット生地と、2枚をひっつけたような接結ニットがあります。

薄手のニット生地

よく見かけるのが、ジュランジェさんのおりものライナーに使われているねこ足ニットです。

薄手ニットのいいところ
下着のような肌触りで違和感がない。
薄手ニットの残念なところ
手作りする場合、生地が伸びるので初心者の方には縫いにくい。

厚手のニット生地

ここでは、ミュッターさんのニット生地を厚手ニット生地の例にします。

ミュッターさんの生地はニット生地2枚を合わせた厚手の生地になります。

厚手ニット(接結ニット)のいいところ
肌触りがよい
厚手ニットのちょっと残念なところ
手作りの場合、薄手ニットに比べると扱いやすいが、ニット生地なので伸びる。
洗濯時に乾きにくい。

ニット生地は吸水性があまり高くないと言われます。

ミュッターさんの生地を初めて使ったとき、確かに吸い込むよりも横に流れる方が多いと感じました。

ただ、そのあと数回使っているうちに、吸い込みの悪さは気にならなくなってきました。

はじめの吸い込みの悪さが、ニット生地由来のものなのか、オーガニック生地だったからなのかはわかりません。

しかし、今ではネル生地と合わせて、肌面に使っているものは、手に取ることが多いです。

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市販の完成品で見かける素材

シルク

冷え取りの素材でよく見かけるシルクは、おりものライナーなど、軽め用の布ナプキンによく使われています。

あるでばらんさんでは、ネル生地と合わせたハンカチタイプが販売されています。

シルクのいいところ
夏涼しく、冬温かい
他の天然素材と比べて抗菌性が高い
シルクのちょっと困ったところ
デリケートな素材で、短期間で劣化しやすいため、洗濯は手洗い、陰干しがよい。
シルクはタンパク質でできているため、タンパク質汚れを分解するアルカリ性の洗剤はNG

竹布(TAKEFU)

竹から生まれた竹100%の天然繊維です。

シルク同様、デリケートな素材。

竹布のいいところ
抗菌性が高く、嫌なにおいのもとを防ぐ
温熱、保温性あり
静電気が起こりにくい
吸水性が高い
竹布のちょっと困ったところ
一般的には綿より乾きやすい特性があるが、水分をたくさん吸収する分、実感としては乾くのが遅いと感じられる。
シルク同様デリケートな素材のため、洗濯に注意が必要。
(漂白剤、蛍光増白剤入り洗剤、柔軟剤、乾燥機は避ける、洗剤はアルカリ度の高くないもの。液体せっけんがおすすめ、陰干し)
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まとめ

私が初めてミシンで作ったものは、布ナプキンでした。

市販の布ナプキンをいくつか試した後、こんな生地が好き。というイメージを持って手芸屋さんへ行くと、布の種類がたくさんあることに驚きました。

あれから10年以上。

子どもたちのグッズや服もいろいろ手作りしてきて、布の種類も少しはわかるようになりました。

布ナプキンも、たくさんの生地で作ってみたので、今回の記事が、布ナプキンの生地選びで悩んでいる方の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

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